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完成した2体の鯱瓦と瓦細工師の安川敏男さん=姫路市四郷町山脇
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完成した2体の鯱瓦と瓦細工師の安川敏男さん=姫路市四郷町山脇

 兵庫県姫路市四郷町山脇に工房を構える瓦細工師(鬼師)安川敏男さん(54)が、世界文化遺産・国宝姫路城の「帯の櫓」を飾る鯱瓦を完成させた。修復工事中の櫓で傷みが激しい江戸期と明治期の2体を復元。制作時期の違いで形状も異なり、復元は困難だったといい、「完成してほっとした。将来にわたり城を守り続けてほしい」と話している。(三宅晃貴)

 安川さんは22歳で瓦職人となり、職人歴は30年を過ぎた。2001年以降、姫路城の鯱瓦などの復元を手掛けるほか、全国の寺社でも鬼瓦の修復などに携わってきた。

 帯の櫓は大天守の東側に位置し、市が昨年7月から、屋根や壁の漆喰の塗り替えを開始。城内に現存する63体の鯱瓦のうち4体があるが、2体は傷みが著しく、工事に合わせて新調することになったという。

 安川さんは9月下旬、形状の調査や図面を書く作業を始めた。鯱瓦はいずれも高さ約80センチ、重さ約30キロ。一つは江戸時代中期、もう一つは明治時代に制作されたとされる。明治期の鯱瓦はうろこが大きい上、ひれの数が少なく、尾ひれが細く作られていた。

 復元に当たり、詳しく調べた安川さんは「二つの形の違いは、工程の合理化や当時の流行などが反映されているのではないか」と分析した。

 焼成時の収縮率を計算し、土を少しずつ乾燥させながら体を作り、うろこを彫って焼き上げる。窯入れの際は亀裂などが出ないよう祈りながら入れ、今年1月中旬に完成したという。

 安川さんは「鯱瓦でも制作された時代ごとにさまざまなデザインがある。細かい違いを楽しんでほしい」と話す。

 2体は30日に帯の櫓に取り付けられる予定で、修復工事は3月に終わる見込み。

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