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ファンランを走り終えた宮城県石巻市の児童ら=姫路市本町(撮影・吉田敦史)
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ファンランを走り終えた宮城県石巻市の児童ら=姫路市本町(撮影・吉田敦史)

 4回目を迎えた兵庫県姫路市の「世界遺産姫路城マラソン」(神戸新聞社など共催)。海外からの参加枠が増えたほか、「応援軍師」を務めるタレントの間寛平さんが初めてファンランを走った。東日本の被災地から小学生らが訪れ、昨年に続いて復興をアピール。少しずつ形を変えながら、まちを挙げた大会に定着しつつある。

 昨年に引き続き、東日本大震災の被災地、宮城県石巻市の小学6年生の男女24人が2キロの「ファンラン」に出場した。沿道の声援を受けて笑顔で快走した。

 「『頑張って!』と声援がはっきり聞こえた」。石巻からの女子児童で最も早くゴールした鹿妻小の阿部美優さん(12)は「たくさん人が見守る中で走るのは緊張したけど、楽しく走れた」とはにかんだ。

 姫路市が被災地から児童を招待するのは2度目。大震災後、市は復興支援のため職員を石巻に派遣しており、市民同士の交流を広げようと、前回大会から参加を呼び掛けた。

 訪問を心待ちにしていたという二俣小の今野俊哉君(12)は「初めて入った姫路城はすごく立派。街もにぎやかで驚いた」と興奮気味に感想を語った。

 あの日、幼稚園の帰り道で揺れに襲われた。自宅は家財道具が散乱し、乗用車内で一時生活をした。「震災があったと思えないくらい街も復興して元気になった」と胸を張る。

 中里小の長谷川樹君(12)は津波で自宅が浸水。父親が漁港近くで経営していたパチンコ店は流され、岩手県に1年ほど避難した。

 「大切な物を奪われたけれど、助け合う大切さを教えてくれた」。古里は震災に見舞われたが、避難先で人々の優しさに触れたという。「僕たちが姫路で走れるのも、思いやりのおかげ」とかみしめる。

 震災から間もなく7年。復興が進み、街からは震災を思い起こす風景はなくなった。「震災を語る機会はあまりないが、忘れたくないし、忘れてほしくない」と思いを語った。

 稲井小の岡泉里さん(12)は「豊かな自然と近所付き合いの良さが石巻の魅力。姫路の人にも来てもらえるよう交流がもっと盛んになってほしい」と期待した。(金 旻革)

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