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「農家と消費者をつなぎたい」とパン店を開く酒井さん(前列中央)と支援者ら=姫路市梅ケ枝町
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「農家と消費者をつなぎたい」とパン店を開く酒井さん(前列中央)と支援者ら=姫路市梅ケ枝町

 希少で安心・安全な国産小麦を材料に、主に天然酵母を使ったパン店「coboto bakery(コボトベーカリー)」が18日、兵庫県姫路市梅ケ枝町にオープンする。農家のこだわりや熱意を消費者に伝えたいと、パン職人の酒井圭一さん(40)=同町=が、インターネットで広く投資を募るクラウドファンディング(CF)で資金を集めて実現した。出資者や客らを対象に農家を訪ねるツアーも予定し、「人の輪を広げる店」を目指す。

 酒井さんは神戸市垂水区育ち。関西学院大学を卒業し、明石市職員として働いていたころ、農業や食の問題を考える団体を立ち上げた人の存在を本で知って感銘を受け、休日に農家巡りをするようになった。

 転機は、パン用小麦を作る農家との出会いだった。パンには安価な海外産がよく使われるが、輸送に時間がかかるため、収穫後に農薬を塗布することがある。国内で作ると農薬は必要ないが、日本では収穫期が梅雨に当たり、手間が掛かることから生産者はわずかだ。県内に「安全な小麦を提供したい」と手掛ける人らがいることを知り、取り組みを消費者に発信したいと、パン職人を志した。

 2016年夏に市職員を辞め、本やインターネットを基に独学で技術を磨いて1年前、通販をスタート。国産小麦の風味が魅力のパンは徐々に評判を呼び、イベント会場や飲食店でも販売するようになった。「より強く人々をつなぐ拠点を」と知人が多い姫路で店を構えることに決めた。

 開店までの過程から広く方向性を共有しようと、投資者への還元をパンや菓子で保証するCFに挑戦。店を開く理由やパンの特徴を細かく伝え、約2カ月で目標の110万円を超える約150万円が集まった。出店地選びや店のイメージづくり、内装なども出資者や姫路の友人らの支援を受けた。

 酒井さんにCFを提案したのは、地元情報のネットサイトを運営する柳田さわこさん(41)=姫路市威徳寺町=だった。出資もした柳田さんは「農家と消費者をつなぐという構想に共感した。店が姫路に人や注目が集まるきっかけになれば」と話す。

 酒井さんは「多くの人の応援から生まれた店。どんどんつながりを生む場にしたい」と意気込む。

 パンは、小麦を豊岡市の農家から仕入れて自家製粉し、栄養価が高い胚乳や胚芽を残した全粒粉を多く使う。カンパーニュ(1ホール)千円、シナモンロール(同)250円など(いずれも税込み、予定)。月、金、土、日曜の午前11時~午後4時。同店TEL050・5327・2974

(宮本万里子)

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