姫路

  • 印刷
中四国地方の学生を対象に開かれた企業見学会=福崎町福田の福伸電機(提供写真)
拡大
中四国地方の学生を対象に開かれた企業見学会=福崎町福田の福伸電機(提供写真)

 兵庫県出身者が多く在籍する中四国地方の大学に狙いを絞った新卒人材の誘致に、姫路経営者協会(姫路市下寺町)が力を入れている。同市や西播地域は中小のものづくり企業が多いのが特徴。人材不足で理系学生への需要が高まる中、同協会が中四国の学生向けに催してきた「企業見学・交流ツアー」は3年目で参加者が倍増し、取り組みが実を結びつつある。

 2月下旬に開催した本年度のツアーには、鳥取大や近畿大工学部(広島市)、高知工科大など7大学に在籍する理学、工学系の学生90人が参加した。1年目の2015年度は32人、16年度は39人で、2倍以上に増えた。

 地元企業とともに中四国の大学を巡り、企業説明会も精力的に開いている同協会は、ツアー参加者を各大学で公募し、チャーターしたバスで学生を現地から姫路市へ送迎。同市周辺の製造・加工・設計など35社と協力し、工場見学会や企業研究会を実施した。

 中四国の大学の理系学部には、姫路市をはじめ兵庫県出身者が目立って多い。鳥取大では、17年度の全入学者1181人のうち、兵庫出身が254人と2割強を占め、鳥取県出身者194人を上回る。近畿大工学部も15年度、兵庫出身は63人と広島県(191人)に次ぐ2番目の多さだった。

 鳥取大就職支援課の担当者は「工学部は4人に1人が兵庫出身。鳥取県で就職してほしいという思いもあるが、Uターン志向の強い学生にとっては、ツアーが兵庫の企業を選択肢に入れるきっかけになっている」と話す。

 同協会の成瀬恵子事務局長は「大手就活サイトには載っていなくても、勉強内容とマッチングすれば姫路にも良い企業があることを知ってもらいたい」と力を込める。(井沢泰斗)

   ◇   ◇

 就職活動が学生の売り手市場となり、人材確保に苦戦する企業側も、理系学生に狙いを絞った取り組みに期待を寄せている。

 姫路・西播磨の中小企業は部品製造や大手の下請けが多く、技術力はあっても知名度の低さが悩み。就職活動は東京、大阪のような大都市圏が中心になり、学生の選択肢は「神戸の次にやっと姫路」(姫路経営者協会)という。地元企業の採用担当者によると、大手のように専門部署を置き、各大学を回って学生に働き掛ける余裕もない。

 企業見学を受け入れた姫路市広畑区のメーカー、サワダ精密の高桑陽一郎管理部長(39)は「都市部で開かれる合同説明会だけで、学生を姫路まで誘致するのは難しい」と明かし、ツアーについて「実際に会社に来て現場を見てもらえるのが大きい。ツアーをきっかけに受験してくれた学生もおり、地元志向が強い就活生とつながる機会になっている」と手応えを語る。

姫路の最新
もっと見る

天気(12月12日)

  • 13℃
  • ---℃
  • 20%

  • 11℃
  • ---℃
  • 60%

  • 14℃
  • ---℃
  • 10%

  • 13℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ