姫路

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廃園となったわんずまざー保育園。認定取り消しから約1年がたち、園名を記した看板は取り払われていた=姫路市飾磨区加茂
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廃園となったわんずまざー保育園。認定取り消しから約1年がたち、園名を記した看板は取り払われていた=姫路市飾磨区加茂

 兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」の不適切な保育が発覚し、全国初の認定取り消しを受けてから1日で1年となった。スプーン1杯のおかず、保育士の水増し、給付金の不正受給-。明るみになった実態は社会に衝撃をもたらし、行政はチェック体制を強化した。同園は3月上旬に廃止届けを提出。節目を迎えた問題を振り返る。

 2017年2月、県と同市は関係者の情報提供を受け、特別監査に踏み切った。約40人分の給食を0~5歳の約70人で分け、1歳児にはおかずがスプーン1杯分しか行き渡らなかった。また、給付金を水増し請求するため、架空の保育士3人を計上していた。

 全国から批判を受けた姫路市は問題発覚後、監査指導課を増員し、より積極的に乗り込む方針を打ち出した。昨年10月から認可外保育施設を認可する審査を厳格化し、認可後半年以内に指導監査を行う新基準の運用を開始。16年度は0件だった抜き打ちの立ち入り調査を、17年度は25件実施した。

 市への情報提供も増え、「定期監査では置いていたペーパータオルがなかったり、かっぽう着なしで厨房を出入りしていたり。抜き打ちで入ることで、日ごろの様子が分かる」と同課。保育士の子どもを預かっていたり、補助金の領収書を改ざんしたりした3件が特別監査に発展した。

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 「確かに調査の目は厳しくなった」と明かすのは、姫路市郊外で私立認定こども園の園長を務める50代の女性。問題発覚直後の調査に加え、抜き打ち調査も受けた。市職員の細かい指摘で「欠けている部分を改善する機会にはなる」としつつも、「調査があるからと言って特別に気を付けることはない。ずっと子どもの利益を最優先にやってきた」と強調する。

 昨年12月31日付で廃園となった同園は現在、園敷地を囲む柵に掲げられていたカラフルな看板は取り払われ、子どもたちがにぎやかに遊び回っていた園内に人影はない。今後、園の敷地を別の運営者に貸し、保育施設として活用される見通しという。(伊藤大介、井沢泰斗)

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