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ハム製造業からコンサルタントに転身した堀田周郎さん=姫路市久保町
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ハム製造業からコンサルタントに転身した堀田周郎さん=姫路市久保町

 手作りハムで全国にファンを持ちながら、2016年に閉店した播州ハム工業所(兵庫県姫路市久保町)の堀田周郎社長(59)が、商品のブランド戦略で得た経験を生かしてコンサルタント業に転身し、中小企業や個人商店にノウハウを伝授している。このほど、自らの経験をまとめた著書も出版。「過去の自分に言いたいことを記した。同じような立場にある経営者の方々の役に立ちたい」と思いを語る。

 「播州ハム」は1950年に堀田さんの祖父が創業。堀田さんは97年、当時まだ発展途上だったインターネット通販をいち早く始めて業績を上げると、力を入れたホームページのブランド戦略が功を奏して有名グルメ番組や雑誌などに取り上げられるようになった。

 リーマンショックが起きた2008年に最高益を出すなど経営を維持したが、原材料費の高騰や施設の老朽化、売り上げ不振などが重なり、60年以上の歴史に幕を下ろした。

 従業員の再就職先が決まり、在庫も売り切った後、「これから何ができるか」悩んだという堀田さん。「多くの中小企業はブランディングをやってない。今の自分なら支えられるのでは」と思い立ち、店の商号を変更してコンサルタント業「HAM」を設立した。

 現在はコンサル業のほか、関西を中心に企業研修や講演会も請け負い、他県のハム製造業者と協力して「豚肉を牛肉より高級にする」ブランド戦略にも挑戦している。

 堀田さんは「老舗商店は特に『商品の質を上げれば、いつか誰かが良さに気付いてくれる』と思ってしまいがち」と指摘。「中小や個人商店こそ、ブランディングに取り組むべき」と強調する。

 著書では会社・商品のイメージを絞り込む手法や、価格で「価値を宣言する」という考え方、会員制交流サイト(SNS)を使った情報発信の重要性など、老舗店の経営者らしからぬアドバイスをちりばめている。

 著書「脱・価格競争で売れ。」(日本地域社会研究所)は1836円(税込み)。問い合わせはHAMTEL079・289・2929

(井沢泰斗)

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