姫路

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自身の店で語り合うカフェを始めた児島げんきさん=姫路市紺屋町
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自身の店で語り合うカフェを始めた児島げんきさん=姫路市紺屋町

 小中学校に通わずフリースクールで少年時代を過ごした男性が、兵庫県姫路市内で営む飲食店で月1回の“語り合いカフェ”を始めた。高砂市高砂町の児島げんきさん(24)が昨秋、姫路市紺屋町に開いた「ジビエと季節のお野菜 ダイニングバーPinari(ピナリ)」の「哲学カフェ」。インターネットで時間をかけないやり取りが増える中、「考えの違う人々がとことん語る場を」と発案した。個性的な道を歩んできた児島さんは「みんなで認め合い、社会をつくるという思いを育てたい」と力を込める。

 児島さんは高砂市の小学校に入学したが、学校生活が肌に合わず、数日で登校をやめた。以来、子どもの自主性を重んじるフリースクール「まっくろくろすけ」(市川町)に通い、義務教育の年齢を過ぎると、地元の飲食店で働き始めた。

 18歳になった2012年から、市川町で農業も学んだ。さらに15年2月、「他国の暮らしを知りたい」と世界一周の旅へ出発。アジア、欧米、アフリカなどの45カ国を回り、各地の人や食文化と触れ合った。

 帰国し、高松市で友人と飲食店を経営後、帰郷。昨年11月、昼間は韓国料理店に使われている店舗の「夜の部」として念願のダイニングバーを開いた。

 兵庫県産の食材にこだわり、創作料理を提供。「鹿肉のワイン煮」などのジビエ料理、旅先で出合ったスペイン料理のパエリアやアヒージョ、旬の野菜を使った炒め物などを振る舞う。

 一方で、学校に行かない生き方を不思議がられて距離を置かれたり、多数決で結論が出ると少数派は否定されたりする風潮に違和感を抱いてきた。顔を合わさずメールでやり取りを済ませる世の中。「人々が向き合う機会を増やしたい」と哲学カフェを思いついた。

 今年1月から、「教育」や「自由」をテーマに3回開き、毎回十数人が参加。児島さんは進行役となり、穏やかな語り合いを保つ。「さまざまな人が楽しく出会う場になれば」と話す。

 次回は「日常の中の哲学」をテーマに4月15日午後6時から。参加費500円(飲み物付き)。食事(千円)も可。店舗営業は午後6~11時(注文は午後10時まで)。月曜と哲学カフェの日は休み。同店TEL079・282・4757

(宮本万里子)

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