姫路

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書写塗の応量器を書写山円教寺に奉納した岡田道明さん(右)=姫路市書写
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書写塗の応量器を書写山円教寺に奉納した岡田道明さん(右)=姫路市書写
円教寺に奉納された伝統工芸「書写塗」の応量器=姫路市書写
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円教寺に奉納された伝統工芸「書写塗」の応量器=姫路市書写

 天台宗の名刹・書写山円教寺(兵庫県姫路市書写)で江戸期に作られたとされる漆器「書写塗」の復活に取り組む「書写塗伝承協会」は19日、同寺に書写塗の器を奉納した。会の発足から20年の節目を記念し、禅僧が使う「応量器」を制作。塗師で同会代表の岡田道明さん(59)=たつの市揖保川町馬場=は「先人の技に感謝したい」と語り、住職に漆器を手渡した。(伊田雄馬)

 姫路市書写の里・美術工芸館によると、書写塗の技術は和歌山県の紀州根来寺から伝えられ、「書写根来」の別名を持つ。安土桃山-江戸時代に制作され、明治期以降は需要の低迷などで生産が途絶えていた。

 書写塗を現代によみがえらせようと、岡田さんら地元の職人が中心となり、1998年に伝承協会を立ち上げた。円教寺に残るおわんや古文書などを基に研究を重ね、漆と鉱物の配合などを工夫。黄みを帯びた鮮やかな朱色を再現した。

 制作した応量器は用途が異なる大小6枚から成り、重ねると一番大きな器(直径15センチ、高さ8センチ)にすっぽりと収まる。木目に麻布を張って強度を高める「布着せ」など約20の工程を経て、半年ほどかけて作られた。

 岡田さんや協会のメンバーら4人は19日、寺を訪ね、大樹孝啓住職(93)に応量器を手渡した。桐の箱から器を取り出した大樹住職は「何十年、何百年後にも残る素晴らしい器。寺の食堂で他の寺宝と展示したい」と喜んだ。また同日午後には姫路市役所を訪れ、石見利勝市長にも同じ応量器を贈った。

 同市書写の里・美術工芸館は28日から、「塗師岡田道明展-漆の体温3-」を開催。岡田さんがこれまで制作した茶道具や仏具など約200点を展示する。

 30日、5月4日には岡田さんがおわんや重箱の仕上げを実演。5月13日まで。同7日は休館。一般300円、大学・高校生200円、小中学生50円。同館TEL079・267・0301

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