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飾磨津物揚場跡にある赤れんが壁=中播磨県民センター提供
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飾磨津物揚場跡にある赤れんが壁=中播磨県民センター提供

 明治・大正時代に播磨と但馬を結んだ産業道路「銀の馬車道」を分かりやすく発信するため、兵庫県は2018年度、道の発着点だった姫路市飾磨区の飾磨津物揚場跡に明治期から残る赤れんが壁の保存に乗り出す。馬車道は昨春、国の日本遺産に認定されたが、道が現存せず、沿線の活性化につなげにくいことから、県は「見える化」に向けて壁の活用を発案。壁を所有する民間企業と相談しながら整備を進め、公開展示物として保存を目指す。

 馬車道は、飾磨津(姫路市)と生野鉱山(朝来市)をつなぐ日本初の高速産業道路。1876年に完成し、約40年間鉱石の運搬などに使われた。2017年4月、朝来、養父市の鉱山群を巡る「鉱石の道」とともに日本遺産に認定され、県や沿線市町が地元活性化への活用策を検討している。

 一方で現在、延長約49キロにおよぶ馬車道のうち、大半はアスファルトの道路などに姿を変えた。往時の面影を残す場所は神河町の約100メートルの部分しかなく、分かりやすい形での魅力発信が課題になっていた。

 赤れんが壁は、馬車道で運んだ鉱石などを船から積み降ろす前後に集積した物揚場の跡地に当たる姫路市飾磨区宮に立地。明治20年代後半から30年代前半に造られたとみられ、現在は化学会社が所有する。

 県は「明治の雰囲気を伝える象徴的な存在」として保存を決定。18年度は、化学会社と壁の保存範囲を調整した上で、人々がより訪れやすい近くの別の場所に移設し、補強工事や説明板の設置を進める。

 県は、新年度当初予算案に、保存のための整備費やほかの馬車道関連の経費など1150万円を計上。「銀の馬車道のイメージを伝え、往時をしのぶスポットとしてアピールしたい」とする。(宮本万里子)

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