姫路

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「会は研究者の拠点」と胸を張る森本穣さん=姫路市南駅前町
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「会は研究者の拠点」と胸を張る森本穣さん=姫路市南駅前町
阿部知二
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阿部知二

 小説「冬の宿」などの作品で知られ、旧制姫路中学(現・姫路西高校)を修了した姫路ゆかりの作家・翻訳家、阿部知二(1903~73年)。全国の研究者や愛好家でつくる「阿部知二研究会」(竹松良明会長)の本年度総会が29日、兵庫県姫路市山野井町の姫路文学館で開かれる。会の発足当時、知二の長男で仏文学者の故阿部良雄さんが父の文学について語った貴重な講演の録音を聞き、会の歩みを回顧する。初参加歓迎という。(伊田雄馬)

 知二は岡山県美作市出身。10歳の時、父の転勤で姫路市坊主町に移った。東京帝大の学生時代に小説「化生」でデビューし、数多くの小説や翻訳を発表。戦後は姫路文化連盟会長を務め、姫路の文化人と交流を持ちながら活動した。

 研究会は92年、竹松さんらが呼び掛け、東大教授だった良雄さんを会長に迎えて発足。知二没後20年の93年4月に開いた第1回「知二忌」は、会場に人があふれた。同会事務局長の森本穣さん(76)は「すごい熱気だった」と振り返る。

 毎年の知二忌のほか、年数回、読書会を開く。研究論文やエッセイを掲載した研究誌の発行も始めた。知二の生前に交流があった文化人が、それぞれの視点から知二を語る講演も人気を集めた。

 これに刺激を受けた美作市でも顕彰の動きが活発化。99年には地元有志が「美作阿部知二を知る会」を立ち上げ、生家跡に石碑が設置された。森本さんは「同好会の域を超え、研究者の拠点として活動してきた」と胸を張る。

 29日は午前11時半から会の総会、午後1時ごろから知二忌の催しがある。本年度の研究誌が配られ、森本さんや姫路文学館の学芸員・甲斐史子さんらが講演する。要申し込み。会費2千円(弁当代を含む)。

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