姫路

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出生の地で小さな芽を出した「又兵衛桜」=姫路市山田町多田
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出生の地で小さな芽を出した「又兵衛桜」=姫路市山田町多田
「後藤家の屋敷跡」に咲く又兵衛桜=奈良県宇陀市(上田倫範さん提供)
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「後藤家の屋敷跡」に咲く又兵衛桜=奈良県宇陀市(上田倫範さん提供)

 戦国武将・後藤又兵衛の出生地と伝わる兵庫県姫路市山田町の「後藤又兵衛顕彰会」がこのほど、又兵衛が戦場から落ち延びて再起の時を待ったという伝説が残る奈良県宇陀市に咲く「又兵衛桜」の種を譲り受け、発芽させた。同顕彰会の上田倫範さん(68)は「毎年桜の花が咲くことで、地元で又兵衛の功績を忘れずにいてもらえる」と力を込める。

 同市には「後藤家の屋敷跡」と伝わる史跡があり、そこに植わるエドヒガンザクラは「又兵衛桜」と呼ばれ親しまれた。樹齢300年を過ぎた現在も、10メートル以上の大木に毎春、淡いピンク色の花が咲き誇り、多くの観光客の目を楽しませている。

 NHK大河ドラマで又兵衛の主君黒田官兵衛が脚光を浴びた2014年、上田さんたちは「又兵衛にも注目を」と顕彰会を発足させた。又兵衛桜の地元自治会に連絡を取り、交流を開始。17年6月に桜の実から取った種を譲り受け、姫路市農業振興センター(同市山田町多田)などで専用のポットに植えた。

 過去に宇陀市の住民らが何度試みても発芽しなかったというが、願いが通じたのか今年3月中旬に小さな緑の芽が出始め、大きいものは5センチほどに育っているという。

 花が咲くまで7、8年かかるが、芽を管理する同センター職員の脇坂久起さん(52)は「とりあえず一安心」と話す。しっかり根付けば移植してさらに生育し、又兵衛の顕彰碑がある福田寺や、後藤氏の居城跡に建つ後藤神社などゆかりの地に植える計画だ。

 上田さんは「生誕の地で『2世』が発芽したことだけでもうれしい」と顔をほころばせ、「これを機会に宇陀市の人たちとさらに交流を深める。又兵衛顕彰の機運をもう一度盛り上げていきたい」と意気込む。(井沢泰斗)

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