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江戸時代から現代まで、色鮮やかなちりめん細工が並ぶ会場=姫路市香寺町中仁野
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江戸時代から現代まで、色鮮やかなちりめん細工が並ぶ会場=姫路市香寺町中仁野

 ちりめん細工の収集で知られる日本玩具博物館(井上重義館長、兵庫県姫路市香寺町中仁野)で過去最多の約1千点を集めた企画展が開かれている。同館は長年、収集と復興に取り組み、国内最大規模の約8千点を所蔵。2年に1回程度、展示してきたが、今回は日本人の美意識が感じられる、花や動物を模した香袋やお守り、琴爪入れなどが目を引く。井上館長(79)は「40年にわたり収集した貴重な作品を一堂に集めた」とする。10月8日まで。(伊田雄馬)

 ちりめんは縒りを掛けた糸を使うため、生地の表面に細かな皺(しぼ)が現れる。柔らかく伸縮性があり、さらりとした肌触りが着物の生地として好まれる。ちりめん細工は江戸時代、主に武家や商家など裕福な家庭で楽しまれたが、昭和に入って廃れた。

 井上館長が1970年、神戸の古書市で09(明治42)年に発刊された女子職業学校の教本を入手したことをきっかけに収集と普及啓発に取り組み、全国で講座が開かれるまでになった。

 今回は古作と現代作品を分けた2部構成。古作では歌舞伎や人形浄瑠璃の名場面を精巧に切り取った袋物が目を引く。「義経千本桜」や「勧進帳」など、明治期に上演された歌舞伎の演目を表現。多くは女性が嫁入りの際、花嫁道具と一緒に持参したといい、同館の尾崎織女学芸員は「裁縫の腕が立つことは当時のステータス。安く値踏みされないよう、気合を入れて作ったのでは」と説明する。

 現代の作品は色の組み合わせが洗練された印象。糸でつるされた金魚の作品でははき出す気泡まで表現するなど、愛好家の創意工夫が息づく。同館が主催するちりめん細工講座の受講生による作品もある。

 来場した岡山県倉敷市の女性(74)は「上手な作品ばかりで感動です」と話していた。

 午前10時~午後5時。水曜休館。一般600円、高校・大学生400円、4歳から中学生200円。同館TEL079・232・4388

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