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貴重な古いマッチラベルをインターネットで紹介し続ける田中憲司社長=姫路市飾磨区加茂南
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貴重な古いマッチラベルをインターネットで紹介し続ける田中憲司社長=姫路市飾磨区加茂南

 兵庫県姫路市の老舗「田中マッチ」の田中憲司社長(62)が、インターネットの交流サイト・フェイスブック(FB)で、明治から昭和までのマッチ箱のラベルを紹介してきた記事が150号を超えた。作られた当時の経済、文化、政治などの特徴が表現された貴重な絵柄が並び、閲覧者が多い日で3千人に上るなどファンも増えたという。田中社長は「ラベルは歴史を映す鏡。時代の変化を楽しんでもらい、マッチへの関心につながれば」と話す。

 マッチの生産量はライターの普及などで1970年代初めをピークに減少。近年は喫煙率の低下や神仏用の明かりのLED(発光ダイオード)化でさらに減っている。

 田中マッチは1914(大正3)年の創業で、田中社長は4代目。業界の盛衰を目の当たりにして育ち、大学卒業後、3年半の会社員生活を経て実家に戻り、事業を引き継いだ。

 同社は代々、製造したマッチの箱やラベルを残し、現在は約2万点を倉庫や資料室に保管。多彩な絵柄に「マッチを通じて時代の流れを伝えたい」と田中社長は2016年8月、FBをスタート。絵柄が描かれたマッチ箱や箱に貼ったラベルの写真に、それらが作られた当時の主な出来事などを添え、数日に1回のペースで投稿を続けてきた。

 1980年代に作られた富士銀行(現みずほ銀行)のラベルには「年利6%」と表記。明治後期、中国の商人からの依頼で作り、「KOBE JAPAN」の文字が入った輸出用のマッチも目を引く。「(元首相)鳩山一郎先生筆 『天下無敵』」と書かれた、昭和30年代の東京の飲食店のマッチ箱もある。

 なお150号では、三井物産が明治期に輸出した4種類のマッチのラベル写真を載せ、日本からのマッチの輸出は1878年に始まったことを伝えた。

 「需要は減っているが、災害で電気が使えない時も明かりをともせるなど、マッチの価値は健在。FBをきっかけにもっと知ってほしい」と期待する。(宮本万里子)

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