姫路

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ハレルヤの合唱を練習する村井豊さん(前列左から2人目)と、カンタフロールのメンバーたち=姫路市御国野町御着
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ハレルヤの合唱を練習する村井豊さん(前列左から2人目)と、カンタフロールのメンバーたち=姫路市御国野町御着

 1970~80年代、姫路市立神南中学校(兵庫県姫路市船津町)では、卒業式に卒業生がヘンデル作曲「ハレルヤ」を歌うのが伝統だった。いつしか途絶えたが、当時の音楽教諭らが10日、市川町で開かれるコンサートに出演し、かつて指導に熱中したハーモニーを響かせる。元教諭らは「体育館全体を感動させていたあの青春を、また卒業生たちと共有できたら何よりの幸せ」と話す。(井上太郎)

 ヘンデル作曲のハレルヤは、聖書にちなんだ楽曲「メサイア」の第2部最終曲。コンサートには、神南中で音楽を指導した村井(旧姓・泥)豊さん(79)=姫路市香寺町=と、村井さんの2代後任に当たる有方伸子さん(81)=同市豊富町=が、混声合唱団「カンタフロール」の一員として出演する。

 村井さんが同校に赴任した1961年は、当時の校長が無類の音楽好きで、毎週月曜日、始業前の10分間、全校生徒が体育館に集まって合唱を練習した。村井さんの離任が決まった70年3月の卒業式に、日頃の成果を披露。全校約300人でハレルヤを歌ったのが始まりだった。

 翌春からは3年生が歌い、在校生が「自分たちも」と手を挙げる循環で、気づけば伝統に。定着したころに赴任し、指導を続けた有方さんによると、ハレルヤが好まれるのは、低音のバスなども主旋律を担える点だという。宗教性の濃さに保護者からの苦情もあったが、有方さんは「引き立て役に徹するパートがなく、『僕も私も主役』の気持ちで歌えたのが何より良かった」と振り返る。

 教諭の異動や学習指導要領の変化など、どんな背景でハレルヤの合唱が途絶えたかは定かではないが、神南中では約20年間続いた。異動先の夢前中学校にもハレルヤの合唱を持ち込んだ村井さんは「2、3年後に一緒に歌うとか、みんなとこの合唱でつながって青春したい」と望む。

 10日午後2時、市川町西川辺のひまわりホールで開く「銀の馬車道 夢いっぱいコンサート」で、福崎西中学校の合唱部と共演。当日1200円。京都フィルハーモニー室内合奏団や、90歳のアマチュア声楽家安藤勉さん=明石市=らも出演する。

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