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ヒメネズミの大家族を描いた「14ひき」シリーズなどの原画が並ぶ会場=いずれも姫路市山野井町
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ヒメネズミの大家族を描いた「14ひき」シリーズなどの原画が並ぶ会場=いずれも姫路市山野井町
「こんなところにも!」と声を上げてしまいそうになる子ネズミの人形
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「こんなところにも!」と声を上げてしまいそうになる子ネズミの人形

 ヒメネズミの大家族を描いた「14ひき」シリーズで知られる絵本作家いわむらかずおさん(79)の特別展が兵庫県姫路市山野井町の姫路文学館で開かれている。自然への観察眼と豊かな感性から生み出された原画約100点、資料約200点が並び、かわいさと優しさに満ちた世界に魅了される。9月2日まで。(伊田雄馬)

 いわむらさんは東京都出身。6人兄弟の3人目として生まれ、5歳の時に秋田県へ疎開。戦後は8畳一間に家族8人で暮らし、その経験からネズミが仲良く暮らすシリーズが生まれた。東京芸大を卒業後、1970年にデビューした。

 展示に際して同館学芸員竹廣裕子さんが本人に取材した。「絵本作家への道はどんな風に?」「最初のロングセラー作品は?」などの問いへの答えをパネル展示。読んでいくにつれ、人柄、人生、創作活動が理解できる趣向になっている。

 デビュー作の「ぷくぷくのえほん」は駆け出しだった20代後半に完成させ、ダミー(見本)を手に出版社を巡って売り込んだという。パネルでは「(編集長の)『これおもしろいですね』という言葉を聞いた時のうれしさは忘れられません」と出版が決まった時の心境を披露している。

 14ひきシリーズのコーナーでは月見をしたり、餅をついたりするネズミたちの愛らしい姿が楽しめる。いわむらさんは描き進むにつれ、すべてのネズミを平等に活躍させたいと思うようになったという。「もはや、作者というよりオヤジの心境である」との談話を紹介している。

 「絵本作家いわむらかずおの世界」(神戸新聞社など後援)。午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)。一般700円、高校・大学生400円、小中学生200円。月曜休館。同文学館TEL079・293・8228

■会場の随所に親子連れが楽しめる「仕掛け」

 「幅広い層に足を運んでほしい」。そんな思いで企画された「絵本作家いわむらかずおの世界」では、親子連れが楽しめる「仕掛け」が会場の随所にある。

 代表作「14ひき」シリーズで登場する子ネズミの人形を展示室がある北館のあちらこちらに隠した。物陰、部屋の隅、ロープの下…。宝探しの気分で歩くと「ここにも!」と思わず声が出る。子ネズミ探しに挑戦した子どもには、塗り絵の参加賞がある。

 展示室の前には、いわむらさんが幼少期に楽しんだというボードゲームもあり、来場者も楽しめる。

 南館では「タンタン」シリーズの主人公、子ザルのタンタンが着ているTシャツやズボンが用意され、子どもが着用して記念写真を撮ることができる。

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