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司馬作品の魅力について語る出久根達郎さん=姫路市山野井町
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司馬作品の魅力について語る出久根達郎さん=姫路市山野井町

 兵庫県姫路市にルーツを持ち、数多くの歴史小説を残した司馬遼太郎さん(1923-96年)の生誕日の7日、「司馬遼太郎メモリアル・デー」が、姫路市山野井町の姫路文学館であった。直木賞作家の出久根達郎さんが古書店経営の経験を踏まえ、司馬作品の魅力について語った。要旨は次の通り。

     ◇

 古書店で働いていた頃、中学生の息子を持つ母親から手紙をもらった。息子が「竜馬がゆく」の初版本を欲しがっており、「読めば読むほど、司馬さんが生きていた頃の本を手に取ってみたくなったようだ」と書かれていた。

 確かに司馬作品は、同じ作品でもどの版で読むかで不思議と面白さが変わる。初版本か文庫本、新装版、作品全集…。別の作品を読むような気分になれるので、ぜひ試してほしい。

 私が司馬作品に出会ったのは、10代の時に床屋の待合で読んだ「竜馬がゆく」の新聞連載だった。「人斬り以蔵」こと岡田以蔵と竜馬が夜中に初めて出会う場面。描写に夢中になり、たちまちファンになった。

 同作の登場人物を数えてみたことがある。なんと1149人。すごいのは、全員に名前があることだ。一場面しか登場しない船頭にも名前があり、行動描写がある。「世の中に無名の人はいない」という思想のあらわれではないか。

 ちなみに先述の母親には「5冊で50万円前後です」と答えた。初版本は少ないんです。(まとめ・伊田雄馬)

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