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2作目となる小説「えんどろーる」を出版した谷川恵一さん=神戸新聞姫路支社
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2作目となる小説「えんどろーる」を出版した谷川恵一さん=神戸新聞姫路支社

 フリーライターで兵庫県播磨の総合文化誌「BanCul(バンカル)」副編集長の谷川恵一さん(68)=姫路市飯田=が、2作目となる小説「えんどろーる」を出版した。自らの大学時代のエピソードを基に創作した青春小説。学生運動がピークを迎えた1970年前後の空気感を巧みな描写で浮かび上がらせる。「主人公は『時代』。懐かしさを感じながら読み進めてもらえたら」と話す。

 同市生まれ。姫路西高、早稲田大学を卒業後、雑誌記者やミニコミ誌の編集長を経てフリーライターとして活動している。

 初めて書いた小説は高校2年生の時、文芸部の部誌に寄稿した短編。だがその後は「生来のなまけぐせで」原稿用紙から遠ざかり、60歳を機に執筆を再開、62歳の時に1作目の「少年の日の恋」を書いた。

 本作は60代半ばになった主人公健司が大学時代を回想するシーンから始まる。当時、学生運動に身を投じており、留年して就職活動に向き合う中で、芝居に打ち込む恋人とすれ違いを繰り返して別れを選ぶ。40年数年後、思いも寄らない形で当時の事実を知る。

 バリケードやフォークソング、アングラ芝居など時代の記憶を呼び起こす「小道具」も織り込んだ。タイトルのエンドロールは映画やドラマなどで最後に出演者の名前が流れる字幕のこと。「いい加減ながら誠実に生きた男の恋の『その後』を描こうとしました」

 神戸新聞総合出版センター刊。161ページ。1512円(税込み)。

(伊田雄馬)

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