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聴覚障害児への支援について思いを語る藤森春樹さん=姫路市本町、藤森耳鼻咽喉科
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聴覚障害児への支援について思いを語る藤森春樹さん=姫路市本町、藤森耳鼻咽喉科

 兵庫県姫路市は2019年度から、新生児の聴覚検査費用を助成する事業を始める。姫路市医師会名誉会長で耳鼻科医師の藤森春樹さん(92)が寄付する1億円を「保健医療推進基金」(仮称)に積み立て、財源にする。言語の発達に支障を来す難聴を早期に見つけ、補聴器や人工内耳などで音を聴かせることで、言語の発達を期す。藤森さんは「千人に1人と言われる難聴児を救うことにつながれば」と思いを語る。

 藤森さんは父真治さんが1915(大正4)年に開業した同市本町の診療所を引き継ぎ、同市医師会長や市教育委員長なども歴任。今年4月、診療所を運営する医療法人の理事長を退き、63年間の医療活動に終止符を打った。

 聴覚に障害がある児童を集めて地元の小学校に障害児学級を設けたり、学校医を長く務めたりと、聴覚障害児支援の重要性を肌で感じてきた藤森さん。今回、医療法人の退職金を助成制度の創設に充ててもらうことを市に申し出た。

 提案を受けた市は助成事業の導入方針を決定。母子手帳とともに助成券を配り、各医療機関で新生児聴覚検査を受けてもらう形を想定する。各医療機関で検査費用にばらつきがあるため、助成額は未定という。

 寄付は11月頃に行われる予定で、同月の市議会定例会に基金条例案と基金積み立ての補正予算案を提出し、19年度当初予算案に事業費を盛り込む。市によると、同様の助成制度は県内18市町が実施しているが、中核市以上の規模の自治体では初めてになるという。(井沢泰斗)

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