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地元で保存・展示された今在家地区の先代屋台の屋根=姫路市飾磨区今在家
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地元で保存・展示された今在家地区の先代屋台の屋根=姫路市飾磨区今在家
展示された旧屋台の飾り=姫路市飾磨区今在家、今在家集会所
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展示された旧屋台の飾り=姫路市飾磨区今在家、今在家集会所

 今秋、祭り屋台を新調した津田天満神社(兵庫県姫路市飾磨区構)氏子の今在家地区が、32年にわたり活躍した先代の屋台を地元に残し、精巧な彫刻や刺しゅうを施した屋根と飾りを地区内の集会所に展示している。同地区の宮大工が手掛けた初めての地元産屋台で、氏子らの思いが詰まっていることから保存が決まった。地域の宝はこれからも住民の憩いの場で輝きを放つ。(宮本万里子)

 今在家地区は同神社の4氏子地区の一つで、江戸時代後期に初代の屋台を構えた。大正、昭和期に新調を重ね、今年10月の祭りで5代目がデビューを飾った。

 先代の屋台は重さが2トン近くある大型で、高さ約4・3メートル、幅約2・5メートル。1986年に地元の大工が主にヒノキで本体を作り、合戦を表現した彫刻や、金と白の伊達綱が上部を彩る。

 竜虎などの刺しゅうが入った幕や高欄掛も氏子らが意見をぶつけ合って絵柄を考え、思い入れは格別だ。屋台新調に伴い先代を売却・譲渡する地区が多い中、「手放せない」と声が上がり、保存が決まった。

 先代の「引退」は、新調屋台の入魂式があった9月16日。同神社で新旧屋台がそろい踏みし、夕方になっても多くの人が名残惜しそうに先代を担ぎ続けた。

 「第二の人生」を歩む場所は地区の真ん中辺りに位置する今在家集会所。屋根は通りに面した窓のそばに設置し、外から見える。幕や高欄掛は住民らが会合などを開く部屋に飾られた。

 幕の新調に関わった濱田忠さん(67)は「地元の思いがあふれた宝物」としみじみし、先代屋台の入魂式で太鼓を打った井上秀昭さん(57)は「初めてお宮に入った時の喜びを思い出す」と懐かしんだ。屋台新調委員長の井上五郎さん(70)は「これからも人々をつなぐ地域の誇りであり続けてほしい」と力を込めた。

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