姫路

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貨物船の乗組員として初出航した岡田菜々子さん=姫路港
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貨物船の乗組員として初出航した岡田菜々子さん=姫路港

 「男社会」のイメージが根強く、50歳以上のベテランが増加していることから、今後、深刻な人員不足が予想される海運業界。女性の登用が急務とされる業界に高校卒業と同時に飛び込み、約半年間にわたる研修期間を終えた1人の女性船員がこのほど、姫路港(兵庫県姫路市)から初出航した。「立派な航海士になって、女性でも珍しくない仕事にしたい」と意気込み、業界の注目を集めている。

 船舶管理・船員派遣業を行う七洋船舶管理(神戸市)姫路営業所の岡田菜々子さん(19)。鳥取県米子市で生まれ育ち、中学時代から船員に憧れた。漁船が多い日本海側の出身だが、「物流を支える貨物船に乗りたい」と同社に就職した。同社によると、高校卒業後すぐに、船員として乗船する女性は業界で初めてといい、業界紙でも取り上げられた。

 岡田さんは中学卒業後、同県立境港総合技術高校の海洋科に進学。船長コースで船舶の航海技術や海上法規などについて学んだ。卒業後すぐに船員になるべく勉強を続けたが、「女性船員は採用できない」とする会社が多く、就職に苦労した。そんな時に教員から同社を紹介された。

 同社は女性船員の雇用実績はなかったが、人材確保の面からも前向きだった。大橋了輔管理部長は「(岡田さんから)『船に乗りたい』という誰よりも強い思いを感じた」と話す。岡田さんは11月から、国内の港で貨物を運送する内航船員として勤務し、大阪や仙台、博多など全国各地に寄港しながら海上生活を送る。

 「一番の楽しみはもつ鍋や牛タン、みそかつなど各地の名物料理」と笑顔を見せる一方で「一人前の船員になって女性がもっと入りやすい業界にしたい」と夢を語った。同社では来年も女性船員1人の入社が内定しており、佐藤清社長は「このまま女性の雇用に力を入れ、将来は女性だけの貨物船を持ちたい」と話した。(谷川直生)

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