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児童らに戦争体験談を語る黒田さん=姫路市田寺6、安室小学校
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児童らに戦争体験談を語る黒田さん=姫路市田寺6、安室小学校

 太平洋戦争末期の1945年、2度の姫路空襲で祖父母を亡くした黒田権大さん(89)=姫路市=が7日、同市田寺6の安室小学校で講演した。太平洋戦争が始まった8日ごろに、同校が毎年開催しており、今年で8回目。同校の6年生約120人が真剣な表情で耳を傾けた。

 1回目の空襲があった6月22日、黒田さんは16歳で鷺城中(現・市立姫路高校)4年生だった。学徒動員で飾磨の工場で働いている時に、突然空襲警報のサイレンが工場に鳴り響いた。

 黒田さんは「空に銀色の爆撃機が編隊を組んで迫ってくるのが見え、間もなく爆撃が始まった。学校の教室よりも大きな爆弾の穴が無数に開いた」と語った。

 2回目は7月3日深夜。サイレンの音が鳴り、四方八方に焼夷弾が降り注いだ。黒田さんの父は出張中で、家には母と祖父母がいた。「寝たきりだった祖母に『逃げよう!』言うと『どこにおっても死ぬときは死ぬ。あんたははよ逃げ』と動かなかった」。

 必死に走って田んぼの溝に隠れた。「帰ると家は台所を残して焼け落ちていた。掘り起こした祖母は真っ黒で、男か女かも分からなかった」。空襲で大やけどを負った祖父も数日後に息を引き取った。

 黒田さんは最後に「戦争は大量殺人であり、人を不幸にするだけ。二度と繰り返さないでほしい」と思いを込めた。

 女子生徒(12)は「自分の家族のことだと思うと想像できないぐらい怖い」と話した。(地道優樹)

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