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CNT入り刺し身包丁の出来栄えを確認する松原賢政社長(右)と米沢信吾さん=姫路市土山5
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CNT入り刺し身包丁の出来栄えを確認する松原賢政社長(右)と米沢信吾さん=姫路市土山5

 鋼鉄よりはるかに高い強度を持つ炭素繊維「カーボンナノチューブ」(CNT)を配合した金属材料を使い、電子機器メーカー「大成化研」(兵庫県姫路市土山東の町)が日本料理で使用する刺し身包丁を開発した。鋼鉄製に比べて切れ味が滑らかで、さびにくいのが特長。1本85万円と値は張るが、同社は「一生ものの料理道具として使ってもらえるはず」と品質に自信を持つ。

 CNTは先端素材として注目が高まる一方、700度以上の熱では分解されてしまい、通常1300度以上で加工する金属には配合できなかった。そこで同社は加工温度を800~1000度に抑え、圧力を加える回数を増やすことで鋼鉄への配合に成功。5年前にCNT入り金属の製造法で特許も取得した。

 そして今夏、商品化の第1弾として刃渡り約36センチの刺し身包丁の開発に成功した。CNTを加えたことで硬度は15~20%上昇。表面の粒子が細かいためさびにくく、細菌の繁殖を抑える効果もあるという。

 秋からこの包丁を取り入れた日本料理店「和庵いっしん」(同市土山5)の米沢信吾さん(51)は「さびにくく菌も付かないのは、生ものを扱う料理人としてありがたい。包丁を研ぐ際も通常の刃物より滑らかな感覚がある」と話す。

 大成化研は今後、出刃包丁やマグロ包丁などの製品化も検討する。松原賢政社長(77)は「和食ブームの中、海外でも和包丁の人気は高まっている。他にない品質で売り出していきたい」と意気込む。(井沢泰斗)

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