姫路

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障害のある子どもを持つ親の相談に乗る雑賀温美さん(左)=姫路市
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障害のある子どもを持つ親の相談に乗る雑賀温美さん(左)=姫路市
家島産の塩を使ったガレットや姫路産の紫ニンジンを混ぜたチョコケーキなどが並ぶ=姫路市飾磨区須加
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家島産の塩を使ったガレットや姫路産の紫ニンジンを混ぜたチョコケーキなどが並ぶ=姫路市飾磨区須加

 兵庫県姫路市飾磨区須加に今春、地産地消の食材を使った洋菓子店兼カフェ「プティ シエル」がオープンした。自閉症の子を育てた経験を持つ店主の雑賀温美さん(50)の下には、障害のある子を持つ親が集まり、悩みを相談する場にもなっている。雑賀さんは「家族は外出一つで気を使う。『あの店だったら行っても大丈夫』と気軽に立ち寄れる場所にしたい」と語る。

 雑賀さんの次女(28)には重度の自閉症がある。10年間、洋菓子工場で働いた後、娘の通う作業所で支援員を3年務めた。元々洋菓子店だった店舗を高齢の店主から引き継ぐ形で、客として通っていた雑賀さんが新たに店を開いた。

 店頭に並ぶのは家島産の塩を使った「家島ガレット」や、姫路産の紫ニンジンを混ぜたチョコケーキ。季節に応じて市川町のキウイや赤穂市のサツマイモ、姫路市安富町のユズなど地元食材を積極的に取り入れる。「お客さんに地元にもおいしい野菜があると知ってほしい」と思いを明かす。

 福祉現場での経験と障害者の親としての知見を持ち合わせる雑賀さんの店には、口コミやインターネットのブログを通じて多くの親が相談をしに訪れる。店舗2階に設けたカフェスペースでは9月、保護者の要望で講話も行った。

 小学4年の次女に障害がある女性(43)=同市=は「悩みを共有するだけでなく、経験から具体的なアドバイスを聞けるのがありがたい。尋ねづらいこともズバズバ話してくれる」。友人の女性(37)=同市=も「進学先など、子どもの人生の岐路で話を聞いてくれる場所が欲しかったので、助けられた」と振り返る。

 雑賀さんは「多くの親が子に障害があることをオープンにしたがらない反面、進路選択や自立支援、自宅療育など親の役目は大きい。親の先輩として大切なことを伝えていきたい」と力を込める。(井沢泰斗)

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