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日本博物館協会から特別表彰を受けた井上重義館長=姫路市香寺町中仁野
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日本博物館協会から特別表彰を受けた井上重義館長=姫路市香寺町中仁野
世界中から集めた郷土玩具が楽しめる日本玩具博物館=姫路市香寺町中仁野
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世界中から集めた郷土玩具が楽しめる日本玩具博物館=姫路市香寺町中仁野

 世界の玩具を収集・展示する日本玩具博物館(兵庫県姫路市香寺町中仁野)の井上重義館長(79)が、日本博物館協会から特別表彰を受けた。160カ国の9万点を収蔵し、個人運営の博物館としては日本最大規模。博物館業界が苦境にある中、44年間にわたり独立採算を守ってきた点が評価された。井上館長は「人生をかけて集めたコレクションが評価され、光栄」と喜ぶ。

 特別表彰は同協会の設立90年を記念し、業界の振興に貢献した4人と2団体を顕彰した。井上館長は山陽電鉄に長く勤務する中、出会った本がきっかけで1963年ごろ「日本郷土玩具の会」に入会し、調査と収集を始めた。74年に自宅を改装し、同館を設立した。「郷土玩具は文化財。誰かが後世に残す必要を感じた」という。

 玩具は世界を旅して集めたり、愛好家から寄贈を受けたりして集めた。中でも江戸~明治時代に親しまれたちりめん細工の再興に力を注ぎ、全国的なブームの火付け役に。当時の史料を研究し、ちりめん細工についてまとめた著書はロングセラーになった。

 開館から44年がたった今、国内外から年間約2万人もの観光客や研究者、博物館関係者らが訪れる人気施設に成長。2016年には観光地を紹介するミシュラン・グリーンガイドで2つ星を獲得した。

 収蔵品を次代へつなげるため、運営が安定する一般財団法人への転換を検討している。「相続税などがかからない形態へ、数年以内に移行したい」といい、すでに大学教授や税理士、博物館長ら10人で有識者会議を組織した。

 井上さんは「趣味の延長で始めた収集が、ここまで大きくなるとは想像していなかった。収蔵品が散逸しないよう大切に展示していく」と話した。(伊田雄馬)

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