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生誕地のそばの碑の前に集う顕彰会メンバー=姫路市船津町
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生誕地のそばの碑の前に集う顕彰会メンバー=姫路市船津町
三上参次
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三上参次

 明治天皇の伝記編集や昭和天皇の「ご進講」(講義)役を務め、日本史学の礎を築いた歴史学者、三上参次(1865~1939年)。兵庫県姫路市船津町生まれのこの偉人の顕彰会を同町の住民有志が発足させ、2019年の没後80年に合わせて功績を伝える冊子を作った。地元の約1300世帯に配るなどし、偉業の周知や同会の活動の広がりを目指す。

 姫路文学館(同市山野井町)などによると、三上は同町の漢方医、幸田貞助の三男として生まれた。5歳で元姫路藩士・三上家の養子になり、旧制姫路中学校(現姫路西高校)、帝国大(現東京大)を卒業。同大教授を務めたほか、政府の国史編さんに携わり、24回にわたり「明治維新の功臣」「東京遷都の歴史」などと題し昭和天皇のご進講を担った。

 故郷・姫路にも尽くした。姫路城の国宝指定(1931年)に、史跡名勝天然記念物調査会の副会長として尽力。旧制姫路高(現神戸大)の誘致実現も支え、志を持って上京した若者を対象にした学生寮の建設にも私費を投じた。39年、73歳で死去した。

 船津町には、生家のそばに生誕地の碑があり、地元の船津小の児童が校区を巡る授業で三上の功績について学ぶ。船津公民館の講座でも一部住民が理解を深めてきたが、三上の実績は浸透していなかった。

 「船津が誇る先人をもっと知ってほしい」と公民館の講座や自治会関係者ら9人が顕彰会を結成。「三上参次先生のことども」と題した紹介冊子をまとめた。

 冊子はA4判、23ページ。三上が農学校に入るために上京しつつ史学の道を選んだこと、当時の日本に正史がなく、明治政府が「喫緊の課題」に掲げた国史作りを三上が中心になって進めたこと、全260巻に上る明治天皇の言行録「明治天皇御紀」の完成に取り組んだこと-などを、写真や年表を交えて盛り込んだ。

 同会は将来、地元に顕彰碑を建立するのが目標。顕彰会事務局長の福永強さん(82)は「『三上さんのようになりたい』という児童の言葉に、存在を知らせたいと強く思った。地元から広げていきたい」と話す。

 冊子(数に限りあり)や活動に関心がある人、顕彰碑建立に向けた寄付の希望者は、船津公民館TEL079・232・8116へ。

(宮本万里子)

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