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姫路市議会本会議場。多様な市民の思いを議論に反映できているか=姫路市安田4
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姫路市議会本会議場。多様な市民の思いを議論に反映できているか=姫路市安田4
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 4月21日投開票の兵庫県姫路市長選、姫路市議選まで3カ月を切った。市民から行政のかじ取りを託される市長に対し、市議は市民の代表として人々の声を行政に届け、その運営をチェックするという役割を担う。だが、現在の姫路市議会の構成は、多様な市民の思いを議論に反映できているのか。データから姫路市議会の姿を見つめた。

 ■9対1

 姫路市の人口の男女比は男性48%、女性52%(住民基本台帳)。市議会は現職議員44人中、男性39人(89%)、女性5人(11%)。女性議員の一人は「数が少ない上、それぞれ立場(会派)も異なるので、女性の問題が取り上げられにくい」と話す。

 本会議で、地下駐輪場の使い勝手について一般質問した際、「地上への傾斜がきつく、子どもを乗せて買い物袋を提げて上がるのは大変」と子育て世代の苦労を代弁すると、男性議員から「あんただけやろ」とやじが飛んだという。女性議員は「『個人的に問題と思っているだけでは』と矮小化された。女性議員が増えれば、問題意識を共有できる」と語る。

 昨年6月、市制施行以来初の女性議長に選ばれた今里朱美議長(61)は「姫路は市議を立てる際、『地域の代表を出す』という意識が強く、女性が出てきづらい」と指摘する。

 ■若い世代ほぼ不在

 一方、年齢層のギャップも目立つ。市議会は50代以上が84%、60代以上が50%を占める。市人口では50代以上は44%、60代以上は32%にとどまる。20~30代は人口22%に対し、市議会は2%(1人)だ。

 若い世代の行政や議会への関心の低さは姫路に限らず、長年の課題だ。過疎地では議員そのもののなり手不足が深刻化する中、キャリア形成の途上にあり、経済的基盤も十分でない20~30代が選挙に立候補するハードルは高い。

 だが、議会では子育て支援や若者の定住促進といった施策が議論され、10~20年をかけて返済する投資事業の借金は、主に若い世代が担う。30代で初当選した市議の一人は「子育てや教育、にぎわいづくりについて、若い世代の思いが反映されにくい側面はある」と認める。

 地域別では、2006年の市町合併後、家島、夢前、香寺、安富の旧4町に設けられた選挙区は廃止され、現在は1967年に合併した旧林田町を含めた旧5町に各1人ずつ、議員が住まいを置く。

 香寺町は15年選挙で旧町議員が落選したものの、選挙前に転居してきた議員が当選し、「議席」を守った。同町のある連合自治会長は「市道の補修など、市に要望がある際に付いてきてもらったり、地元の課題を伝えてもらったりするのに、地域の議員さんは必要」と話す。旧町では引退を検討している議員が複数おり、後継者選びが水面下で行われている。

 ■情報公開は

 市民の代表たる議員の仕事はさまざまだが、最も重いのは、議案採決時の賛否だ。全国の市町村議会で、個々の議員の賛否を公表する動きが進み、兵庫県内でもほとんどの市町議会が一覧をホームページなどに掲載する中、姫路市議会は記録すらしていなかった。

 議会運営委員会は昨年11月、賛否を明らかにする方針に転換することで合意し、開始時期などの検討に入った。ベテラン市議は「隠す意図はなかった。市民に関心を抱いてもらうきっかけになればいい」とする。(伊藤大介)

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