姫路

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親元を離れて相撲取りに。決意を胸に船で故郷を離れる八木裕真さん(左)=姫路市家島町真浦
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親元を離れて相撲取りに。決意を胸に船で故郷を離れる八木裕真さん(左)=姫路市家島町真浦
全国大会の土俵に上がる八木裕真さん=2018年8月撮影(家族提供)
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全国大会の土俵に上がる八木裕真さん=2018年8月撮影(家族提供)

 身長176センチ、体重140キロの恵まれた体格を生かし、中学相撲の全国大会で活躍してきた兵庫県姫路市家島町の家島中学3年八木裕真さん(15)が、同市勝原区出身の山響親方(48)=元幕内巌雄=が稽古をつける山響部屋に入門を決め、3日、家族や友人が住む島に別れを告げた。港に集まった見送りの人を前に涙をこらえきれず、「1日でも早く強くなって、島の人に応援してもらえる力士に」と誓いを立てた。

 家島に土俵はなく、家庭も相撲とは無縁の環境で育った。食べた分だけ体重が増す体質で小学校低学年から早くも重量級に。誘われた市内の相撲大会で入賞したのをきっかけに、土俵がある同市飾磨区の高浜小学校で開かれている「亀浜道場」に参加し始めた。

 前に出る四つ相撲が持ち味。昨年は都道府県対抗の全国大会で兵庫代表として団体戦に出場し、3位入賞に貢献した。

 道場で指導してきた長澤卓哉さん(47)は姫路出身の大関増位山が再興した三保ケ関部屋の元力士。北の湖部屋の一番弟子だった山響親方とは中学時代からの知り合いだった上、兄弟部屋の力士として付き合いの長い間柄だった。

 故郷からの力士育成を願う親方は、長澤さんの道場で八木さんに注目し、何度も島を訪ねた。「早く入門した者ほど強くなる。世話になった家族や地元に早く恩返しできる」と熱く説得。八木さんは県内外の複数の強豪高校からも誘いを受けたが、部屋の体験入門などを経て、弟子入りの意志を固めた。

 昨年末、決心を聞かされた母恵美子さん(46)は「こんな早い巣立ちは想像してなかった。でも息子の人生だから背中を押してあげたい」とエール。親方は「体のバランスが良く、性格も素直できっと伸びる。親代わりとなり必ず関取に育てる」と決意を語る。

 愛想が良く、明るい性格の八木さんは島の人気者だといい、この日は100人近い人が真浦港まで見送りに集まった。涙を流す同級生から「がんばってこい」と声を掛けられ、別れを惜しんだ八木さん。学生服姿で船のデッキに立ち、互いに見えなくなるまで手を振り合った。(小林良多)

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