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俳人五十嵐播水の歩みを示す生誕120年の記念展=姫路市山野井町、姫路文学館
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俳人五十嵐播水の歩みを示す生誕120年の記念展=姫路市山野井町、姫路文学館
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俳人五十嵐播水の歩みを示す生誕120年の記念展=姫路市山野井町、姫路文学館

 兵庫県姫路市生まれの俳人五十嵐播水(本名・久雄、1899~2000年)の生誕120年の記念展が、同市山野井町の姫路文学館で開かれている。内科医として医療に従事する一方、日常生活に温かなまなざしを向け、亡くなる直前まで句を詠み続けた。直筆の書や句帳、日記など約150点を展示。人生に深い彩りを与えた高浜虚子との出会いにもスポットを当てている。4月7日まで。

 同市鍛冶町生まれ。姫路中(現姫路西高)、三高、京都帝大を卒業後に内科医になった。医師として94歳まで診察を続け、俳人としては俳誌「九年母」を主宰し選者を務めた。

 パネルでは80年に及ぶ俳句道に踏み出すきっかけとなった大学時代のエピソードを紹介。学部の掲示板で高浜虚子を迎えた俳句会の張り紙を見つけた播水が「興味本位で出席し、虚子のオーラに魅了された」とし、日野草城ら同時代の俳人との交流にも触れる。

 九年母の現在の主宰者小杉伸一路さんが選ぶ「播水百句」のパネルでは作品群から傑作を紹介。〈電話早吾を待ちゐし医務始〉。医師としての責任感や心境がにじむ。〈団欒は紅き苺をつぶすとき〉。播水の温かな家庭が浮かんでくる。

 直筆の掛け軸などが並ぶコーナーでは、人柄同様の柔らかな筆遣いの書が楽しめる。担当した竹廣裕子学芸員は「華やかではないが、心にすっとしみこむ句を多く残した。功績を知ってほしい」と話す。九年母の同人の赤穂市の女性(76)も会場を訪れ、「物静かだが、凛とした方だった。書からも先生らしい優しさがにじみ出ている」と展示を見つめていた。

 午前10時~午後5時。一般300円、高校・大学生200円、小中学生100円。月曜休館。同館TEL079・293・8228

(伊田雄馬)

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