姫路

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旧ヤマトヤシキ姫路店に接するみゆき通り商店街。現在も営業中の店舗が並ぶ=姫路市呉服町
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旧ヤマトヤシキ姫路店に接するみゆき通り商店街。現在も営業中の店舗が並ぶ=姫路市呉服町

 昨年2月末、111年の歴史に幕を下ろした老舗百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」(兵庫県姫路市二階町)。28日で閉店から丸1年となったが、建て替え後の事業化のめどが立っていない。経営再建にあたる免税大手ラオックス(東京)は加古川店(加古川市)をてこ入れする一方、発祥の地である姫路店の建て替え後のプロジェクトに注力している。駅前では商業施設やホテルの進出で地域の商業地図が変化する中、ヤマトヤシキの行方に注目が集まる。

 「交渉は一からのスタート」。先月上旬、ラオックスの担当者の言葉に、旧姫路店の建物にビルの一部を貸す事業者の男性は戸惑いを隠せなかった。かねて建て替え方針が伝えられており、「次は詳細な交渉条件が出ると思っていた。この1年は何だったのか」。

 ひときわ目立つ旧姫路店は西側が大手前通り、東側がみゆき通り商店街に接し、商店街側は現在も3店舗が営業する5階建てビルの一部を借りている。取り壊しには複数の地権者や経営者の理解を得る必要があり、交渉は難航している。

 本体ビルの一角では額縁・画材専門店兼画廊「中井三成堂」も営業。この1年で客はめっきり減ったといい、中井晃社長(63)は「影響は想像以上」と話す。

 今後も現在地での営業を前提に交渉中だ。解体時期も知らされないままで「解体中も仮店舗で営業する予定。準備に時間が必要なのでせめて半年前には時期を教えてほしい」と望む。

     ◇

 ライバルと目されてきた山陽百貨店(同市南町)では昨年3~11月の売上高が前年同期比5・8%増。営業統括部の好田明生営業管理担当部長は「(ヤマトヤシキから)移転を希望した衣料など約10店を緊急で受け入れた。結果的に売り上げに結び付いた」とする。

 今春で開店から6年となるJR姫路駅の商業施設「ピオレ姫路」。好調に売り上げを伸ばしており、18年4月~19年1月で前年同期比約3%増となった。

 昨年3月にはピオレに隣接して「ホテルモントレ姫路」もオープン。ビジネスホテルの開業も相次ぐ。にぎわいの中心が駅前にシフトする傾向が鮮明になっている。

 市幹部は「中心市街地に位置する建物(旧姫路店)に動きがないというのは、街のにぎわいにも影響する。早く次の事業計画を示されることが望ましい」としている。(井沢泰斗、宮本万里子)

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