姫路

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河合寸翁について紹介する冊子を手にする岡坂直巳さん=姫路市役所
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河合寸翁について紹介する冊子を手にする岡坂直巳さん=姫路市役所

 江戸時代に姫路藩の家老として産業振興や財政再建を進めた河合寸翁(1767~1841年)を紹介する冊子「天下の名家老 河合寸翁」を兵庫県姫路市教育委員会が作り、市内の書店などで販売を始めた。昨年、小中学生に配った学習冊子が好評だったため、内容をより充実させて一般向けに編集し直した。足跡や功績を写真、年表などを交えて分かりやすく伝えている。

 寸翁は姫路生まれ。姫路藩主・酒井家の4代に仕えた。21歳で家老となり、42歳の時、藩の7年分の収入に当たる多額の借金に悩んでいた当時の藩主・忠道に請われて財政の責任者に就任。姫路産の木綿をブランド化したり、皮革、菓子などの産業を発展させたりしたほか、港や新田を整備、開発し、増税をせずに地元に利益をもたらした。

 さらに、庶民が学べる私立学校「仁寿山校」を創設し、人材育成に尽力。飢饉や災害に備えて米や麦を蓄える「固寧倉」も広め、1830年代の天保の大飢饉などで人々を救った。

 一方で、姫路藩が幕府に味方する「朝敵」だったことから寸翁は明治新政府に評価されず、全国的な知名度は低い。冊子では、寸翁の功績とともにそうした背景を紹介。姫路にある顕彰碑などゆかりの場所も地図で示した。

 執筆した元小学校長で同市教委文化財課職員の岡坂直巳さん(64)は「学校に配った際、一般市民から『欲しい』という声が多くあり、まとめ直した。寸翁への理解が深まるきっかけになれば」と話す。

 A4判、34ページ。税込み500円。JR姫路駅ピオレ2のジュンク堂書店姫路店や姫路市役所の市政情報コーナーなどで販売。姫路市教委文化財課TEL079・221・2786

(宮本万里子)

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