姫路

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「地元姫路の皆さんに楽しんでほしい」と話す船戸香里さん=神戸新聞姫路本社
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「地元姫路の皆さんに楽しんでほしい」と話す船戸香里さん=神戸新聞姫路本社
振り袖講談を披露する船戸香里さん=昨年10月、いたみホール(木山梨菜さん撮影)
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振り袖講談を披露する船戸香里さん=昨年10月、いたみホール(木山梨菜さん撮影)

 核戦争の終わった関西の地方都市。家財道具をリヤカーに積んで、ゲサクとキョウコがやって来る…。「振り袖講談」と銘打った一人芝居シリーズを続ける兵庫県姫路市在住の女優・船戸香里さんが20日、地元での初公演「袖振り合うも多生の縁」を同市西二階町の七福座で行う。劇作家・北村想さんの名作「寿歌」を講談として再構成。核戦争後の近未来世界を1人3役で語り聞かせる。

 船戸さんは1997年、伊丹アイホール(同県伊丹市)の演劇ファクトリーに1期生として参加し、「劇団太陽族」主宰の岩崎正裕さんらに師事。2000~09年、清流劇場(同県尼崎市)に所属し、その全作品に出演した。また06年からは「大阪女優の会」に加わり、平和と反戦の願いを朗読劇で上演している。

 振り袖講談は、北村さんのプロデュースで2015年から始動。振り袖にはかまを着けたいでたちの船戸さんが、講談師「振り袖かを里」として出演する。通常の講談よりも身ぶり手ぶりが大きく、演劇的要素が強いのが特徴。毎回、作品に合った音楽家と生演奏でコラボするのも見どころだ。

 独特の活動スタイルについて船戸さんは「演劇となると上演できる場が大阪や神戸に集中しているし、劇団で動くのは経済的にも大変。でも講談ならカフェなどの小さな空間でもできて、気軽に見てもらえるので、役者にも観客にも利点が多いんですよ」と説明する。

 「寿歌」は1979年に発表された北村さんの代表作。世は世紀末、核戦争後の荒野を旅芸人のゲサクと少女キョウコがさまよっている。そこへ謎の男ヤスオも加わり、奇想天外な珍道中を繰り広げる-。

 「ゲサクは戯作(戯曲)、キョウコは虚構、ヤスオは耶蘇につながる。生死や虚実のあわいを進む物語は、宗教的な神聖さもあってとても不思議な感覚。地元姫路では初めての公演ですが、これからも長く続けていきたい」と船戸さん。

 今回の生演奏はアコーディオンの寺田ちはるさん。役者仲間の焼酎亭紅茶(峯素子)さん、満福亭だんご(魚谷尚代)さんが落語を披露する。午後1時、同5時の2回公演。大人1500円、中・高・大学生1000円、小学生以下500円。予約はウェブサイト(https://www.quartet-online.net/ticket/muf_himeji)から。

(平松正子)

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