姫路

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コープこうべの移動店舗を利用する高齢者。スーパーの撤退や免許返納で、買い物難民になる人が出てきている=姫路市夢前町前之庄
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コープこうべの移動店舗を利用する高齢者。スーパーの撤退や免許返納で、買い物難民になる人が出てきている=姫路市夢前町前之庄

 14日告示、21日投開票の兵庫県姫路市長選は、現職石見利勝氏(77)の引退により、16年ぶりに新たなトップが選ばれる選挙となる。平成が終わり、「令和」の初代市長に委ねられる各分野の課題を検証し、立候補を表明したともに新人の元副市長飯島義雄氏(59)、医師清元秀泰氏(55)の政策を紹介していく。

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 月曜日午前10時すぎ、姫路市夢前町前之庄に軽やかな音楽を流すトラックが現れた。コープこうべが運行する移動店舗だ。お寺の前に停車すると、カートを押す高齢者らがそぞろ集まった。

 前之庄地区では2014年にスーパーが閉店。コープこうべは15年、同地区や安富町など市北部3カ所で移動店舗の運行を始めた。高齢者らは手すりにつかまってトラックの荷室に上がり、所狭しと並んだ肉や魚などの生鮮食品や日用品を手に取る。

 「夫が病気で運転できない。コープさんが毎週来てくれるから、ここで必ず買う」と女性(78)。商業の過疎化が進む中、移動店舗は増える“買い物難民”の頼みの綱となっている。

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 市の人口動態調査では、2006年に合併した旧4町での減少が目立つ。45年(15年比)の推計は、家島町42・4%減、夢前町33・7%減、香寺町22・4%減、安富町34・0%減と、市平均の13・8%減を大きく上回る。

 一方、石見利勝市長の4期16年に誕生したJR東姫路、はりま勝原、ひめじ別所駅周辺は宅地開発が進み、人口増が見込まれるエリアもある。新築マンションが立ち並ぶ姫路駅前の白鷺小中学校区では、10年からの10年間で25%増える見通しだ。

 駅前と周辺部で明暗が広がり、「駅前ばかり」という批判の声が上がるが、石見市長は「(人を呼び込む)マグネットとして姫路城を活用するため、城周辺や駅前に力を入れた」と意義を語る。

 その上で、石見市長は「その価値を周辺部まで広げていく時期が来ている」とも言う。

    ■

 市は北部農山村地域活性化に向けた拠点を整備する方針を打ち出し、かつて産業廃棄物処分場の建設計画が浮上した夢前町前之庄の山林が候補地に挙がる。市民の反対運動を受けて、4年前の市長選で石見市長が用地買収方針を示した場所だ。

 だが、地権者の確定などに時間を要し、候補地の買収はいまだ果たせていない。前之庄連合自治会の神崎聰会長(72)は「年々少子高齢化が進むばかり。早くしないと、地元がやせ細ってしまう」と気をもむ。

 中心部の波及効果がいつ、どこまで届くのか、不安は解消されていない。(伊藤大介)

【姫路市長選立候補予定者アンケート】

<駅前と周辺部の格差が指摘される中、どんなまちづくりに取り組む>

▼清元秀泰氏 中心部の発展は地域の底力を引き上げる。これを全市への波及が急務。道の駅等のにぎわい拠点を設け、姫路城プラスワン作戦で観光・生活の広域連携を。児童生徒数減の小中学校は特色ある教育プランで越境通学も容認

▼飯島義雄氏 姫路駅前ばかりでなく、姫路市全地域がそれぞれの個性を活かし均衡ある発展するまちづくりにする。子育て支援と雇用の創出で全国から若者を市内各地域に呼び込み、公共交通再構築、土地利用の緩和を進めるべきです

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