姫路

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兵庫県立大・太田勲さん
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兵庫県立大・太田勲さん
姫路大・上田正一さん
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姫路大・上田正一さん
姫路獨協大 栁澤振一郎さん
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姫路獨協大 栁澤振一郎さん

 24年ぶりの新人対決となった兵庫県姫路市長選の投開票が21日に迫った。人口減少が進む中、若者の定住促進策が問われる。2021年に開館予定の姫路市文化コンベンションセンター、22年開設予定の県立はりま姫路総合医療センター(仮称)も注目される。市内にある3大学の学長に、若い世代に姫路を選んでもらうための環境づくりや、大学と行政の連携について聞いた。(聞き手・平松正子)

■斬新な街づくりが必要 兵庫県立大・太田勲さん

 -新市長に望むものは

 「姫路をどう設計するのか、大きな指針を示してほしい。既定路線では人口減少や高齢化は必定。地域を活性化するのは若者・よそ者・ばか者というように、斬新な発想が必要だ。人工知能でコースを提案する“AI観光”なども取り入れては」

 -若者を取り込むには

 「まずは職の確保。播磨には中小でもオンリーワンの優れた技術を持つ会社が多いが、学生の目には触れにくい。市との協力をより深め、学生と企業のマッチングに努めたい。本学の中型放射光施設『ニュースバル』も地元企業に広く活用してもらい、さらなる技術力向上につながれば」

 -姫路の未来をどう描く

 「文化コンベンションセンターができれば、国際会議や学会を誘致し、姫路の名を国際的に広めたい。県立医療センターにも本学の医産学連携拠点を置き、医工学と臨床現場が一体となった教育や研究を進める。住民が健康で、文化の香る街づくりに大学が貢献できるよう、市としても環境を整えてほしい」

■将来見据えた対策臨む 姫路大・上田正一さん

 -地域の課題は

 「本学には教育学部と看護学部があるが、教員や保育士、看護師とも人手不足の分野だ。姫路に一人でも多く残ってほしいが、最終的には本人の選択。若者の定住は保育園をつくれば済む話ではない。フランスのようにシングルマザーに手厚い子育て支援を行うなど、大胆な施策が要る」

 -大学としては何を

 「香寺高校と教育交流を進める連携協定を3月に結んだ。看護を学ぶ高校生に、本学の教員が専門的な授業を行う。看護基礎の科目を設けている香寺高と協力し、卒業後も市内の病院に残ってくれる人材を育てることで、地域貢献の使命を果たしたい」

 -農学部新設の構想も

 「後継者のいない耕地などを借り受け、先端農業を実践する。但馬牛も飼育し、近大マグロのようにブランド力を高めたい。若者の就農・定住が期待できるとともに、大学の専門知識は周辺農家を利するはず。食の確保は有事への備えにもなる。新市長には後世まで見据えた制度設計を望む」

■官学連携で人材育成を 姫路獨協大 栁澤振一郎さん

 -若い力を生かすには

 「優れた人材を地元に還元することは開学以来の理念だ。例年2割程度の卒業生が市内で就職しているが、より多くの学生に残ってもらい、地域を活性化させたい。特に医療分野の人材不足は深刻。医療保健学部や看護学部から現場の担い手を送り出したい」

 -市との連携の道は

 「例えば薬学部では、市の研究助成を受けた地元ならではの食品づくりを進めている。姫路城の桜から採った酵母を使い、地元の酒蔵と共に造った日本酒もある。市花のサギソウを使った酒も開発中。新たな特産品として売り出せば、播磨の地酒を知ってもらうとともに、薬学部の可能性もアピールできる」

 -市政に望むのは

 「県立医療センターに隣接し、教育・研究機構を開設する予定だ。市や県とより緊密に連携し、医療の質の向上を図る。学生にとっては、県内最大かつ最先端の施設で研修できる魅力がある。新市長には若者の流出防止と医療環境の充実を意識した政策を期待する」

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