姫路

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当選確実の知らせを受け、支持者と握手を交わす清元秀泰氏=21日午後9時47分、姫路市安田1(撮影・小林良多)
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当選確実の知らせを受け、支持者と握手を交わす清元秀泰氏=21日午後9時47分、姫路市安田1(撮影・小林良多)

 統一地方選後半戦は21日に投開票され、新人による一騎打ちとなった兵庫県姫路市長選は、無所属の医師清元秀泰氏(55)が、無所属の元姫路市副市長飯島義雄氏(59)を破り、初当選した。

 石見利勝市長(77)が引退し、新たなリーダーを決める選挙となった姫路市長選。石見市政の継承を前面に掲げ、堅実な施策を訴えた清元氏が、元兵庫県会議長の父功章氏(故人)も届かなかった市長の座を射止めた。支援者と握手を交わし、「命を大切にし、生産性を上げ、石見市政を発展させていく」と思いを新たにした。

 集会で必ず訴えたのは、東日本大震災の被災地での活動だった。児童74人が死亡、行方不明となった大川小学校で死体検案書を書いた経験を話し、「命を大切にする政治をしなければいけない」と語ると、涙を流してうなずく聴衆もいた。

 総務省出身の飯島氏と比べ、行政経験の不足を指摘する声もあった。だが、震災後、内閣府などが所管する日本医療研究開発機構で調査役を務めた経歴を挙げ、「現場のたたき上げで経験を積んできた。市民に寄り添う行政ができる」と強調した。

 父は1983年の市長選で落選した。政治に打ち込む父に反発した時期もあったが、「市民の命を預かって政治をやっている」という言葉が今になって響くという。36年越しの思いを受け継ぎ、姫路市のかじ取りを担う。(伊藤大介)

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