姫路

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生まれ変わった町家を借りて週3日営業するカフェ「Himeginger」のスタッフ=姫路市飾磨区天神
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生まれ変わった町家を借りて週3日営業するカフェ「Himeginger」のスタッフ=姫路市飾磨区天神
太いはりが印象的な2階の部屋で客を迎える漢方アロマサロン「弓月」=姫路市飾磨区天神
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太いはりが印象的な2階の部屋で客を迎える漢方アロマサロン「弓月」=姫路市飾磨区天神

 取り壊し寸前だった兵庫県姫路市飾磨区天神の古い町家を飲食店としてよみがえらせた店舗で、異なる三つの事業者が曜日やフロアを分け合って営業する店舗シェアリングに踏み切ってから7月で丸1年を迎える。経費負担を分散できる上、それぞれに情報発信することで客層が広がるなど相乗効果も生まれている。

 町家には「享和2(1802)年」と刻まれた瓦が残されており、少なくとも築200年がたつとみられる。塩などを扱う店舗兼住宅だったというが、15年近く人が住んでいなかった。

 2015年、「いつか古民家で店を」と夢見ていた山田成利さん(51)は、旧街道沿いに残る町家を気に入り、取り壊されることを知った。市外に住む山田さんにはなじみのなかった地域だが、「歴史を刻んだ建物が失われるのを見過ごせない」と購入を決意した。

 システムエンジニアとして勤めていた会社を退職。建物の風情を大切にしながら改修を進め、自らも工事に加わった。17年1月、中国茶などを提供する「カフェ韻」を出発させた。

 細い路地に古い家々が並ぶ住宅街にあり、当初は集客に苦戦。そんな中、客として訪れ「2階が空いているなら店をやりたい」と申し出たのが、市内に住む永川みゆきさんだった。同年末、体の不調に応じた漢方アロマオイルを使う女性専用のサロン「弓月」が二つ目の店舗に加わった。

 さらに18年7月には、姫路産ショウガを使ったケーキが売りのカフェ「Himeginger(ヒメジンジャー)」が週3日だけ山田さんの店に代わって営業することに。店長の下津千修さん(54)=同市=は「飾磨津の歴史と古い街並みを発信したいという思いがあった。落ち着いた空間が好評で遠方からも来店がある」と話す。

 3店舗の体制が始まって間もなく1年。永川さんは「各店の利用客がほかの店に関心を持つケースが多く、客層が広がりやすい」とシェアの効果を実感する。山田さんも「店があれば地域に新たな人の流れが生まれる。多くの町家は店舗としては不利な立地にあり、経営の選択肢としてシェアリングを検討するのもいいと思う」としている。(小林良多)

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