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播磨の俳句史をまとめた難波正司さん=姫路市内
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播磨の俳句史をまとめた難波正司さん=姫路市内

 俳諧史家で元高校教師の難波正司さん(65)=兵庫県姫路市=が、播磨地域の俳諧の流れをひもといた著書「播磨の俳句三百年史~芭蕉翁から永田耕衣まで」を発刊した。35年かけてゆかりの地に足を運び、史実を調べてまとめた大作。俳人松尾芭蕉(1644~94年)が播磨の地にまいた種の変遷を、俳人の人生や作品に重ねつつ描いた。

 難波さんは同市香寺町で生まれ育った。関西学院大学を卒業後、世界史の教師として網干高や母校の福崎高で勤務。1987年には播磨の歴史や民俗を庶民の視点で探究する「常民学舎」を仲間と立ち上げ、歴史民俗誌の編集を続けてきた。

 その傍ら、「地方文化の源は俳諧にある」と感じ、旧家や句碑、墓碑などを訪ねて江戸時代からの俳人の足跡を調査。膨大な資料を紡ぎ、本書を仕上げた。

 「-三百年史」は9章で構成。芭蕉が明石に来訪して以降、播磨に芽吹いた俳諧の歴史をたどった。

 1~3章は、芭蕉の兵庫での行程、高弟広瀬惟然や惟然と親交が深かった井上千山・寒瓜父子らが播磨に流れを広げた過程、姫路の俳諧拠点「風羅堂」などについて解説。加古川で俳諧師松岡青蘿らが「栗本一派」として芭蕉俳諧を受け継いだ動きも掘り下げた。

 4~8章は、江戸期から近・現代に播磨で活躍した永田耕衣ら俳人の生涯や、塚、碑、額などの俳跡を紹介。9章は「俳人辞典」として約180人の略歴を収めた。

 全編にわたり、主な出来事に関連する句や辞世の句をちりばめ、写真も多く掲載。巻尾には現在まで335年分の年表を添えた。

 難波さんは「播磨という地で俳句が根付いていった歴史を知ってもらう一冊になれば」と話す。

 461ページ。2千円。(宮本万里子)

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