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「進歩するAIと人間の関係について考えるきっかけになればうれしい」と話す濱田さん=姫路市
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「進歩するAIと人間の関係について考えるきっかけになればうれしい」と話す濱田さん=姫路市

 元公立高校長の濱田利英さん(69)=兵庫県姫路市=が、物理学の考え方を使って人間の知性と人工知能(AI)の違いを解き明かす著書「人間とは何か 実在とは何か」(東京図書出版)を出版した。将来AIが人間のような知性や感情を持つことはないと結論付け、さらに人生の意義や目的についても理論化した。濱田さんは「読むのに物理の予備知識は必要ないので、気軽に手にとってほしい」と話す。

 濱田さんは姫路市出身。関西大大学院工学研究科を卒業後、高校の物理科教諭になり、福崎高校長を務めた。現在は県立大の非常勤講師を務める。

 高校1年生の時にアインシュタインの相対性理論に出合い、「時間が遅れたり、空間が縮んだりすることに魅了された」と濱田さん。一方で、若い頃から哲学や人間の心にも関心があり、5年の構想を経て1年がかりで本書を書き上げた。

 五感を通して世界を認識する人間の脳に対し、AIは夕日を見た時に「電磁波の振動数」を情報処理して「赤色」と判定するなど、物理法則に支配されていると説明。AIは人間の知性や感情の一部を情報処理で模倣しただけで、将来似たものが誕生しても「人間とは全く別物」と結論する。

 また、人間は知性や感情を使って五感で認識したものから「概念」を創造するとし、法則や美などを知性や感情から認識できるのはあらゆる生命の中でも人間特有だと述べる。

 現代社会での「人生の意義・目的」にも理論を展開する。古代-近世には神や仏という概念を創造して答えを導いたが、自然科学の発展で考え方の比重が変わったとし、どのように人生を生きるべきかの答えを、物理学や実在論の知見を応用しながら導いていく。

 四六判、115ページ。972円。

(地道優樹)

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