姫路

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秋田県から移住し、下村酒造店で働く戸部雅弘さん(左)と妻の茉莉奈さん=姫路市安富町安志
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秋田県から移住し、下村酒造店で働く戸部雅弘さん(左)と妻の茉莉奈さん=姫路市安富町安志

 東北で酒造りに取り組んでいた若夫婦が、兵庫県姫路市に移り住んだ。戸部雅弘さん(30)=札幌市出身=と、妻の茉莉奈さん(28)=青森県出身。雅弘さんは「奥播磨」で知られる酒蔵「下村酒造店」(同市安富町安志)に勤め、「日本酒発祥の地・播磨で酒造りを勉強していきたい」と意気込む。

 青森県の弘前大学で出会った2人は同じ農学部の研究室でリンゴ研究に熱中し、交際に発展した。雅弘さんが秋田県大仙市の「出羽鶴酒造」に就職したのをきっかけに同県へ移り、結婚。茉莉奈さんも大学での経験を生かし、酵母の分析などを担当する職に就いた。

 転機は2015年。広島県で開かれた全国の酒蔵から若手蔵人が集まるセミナーで、雅弘さんは下村酒造店7代目の下村元基さん(30)と打ち解け、飲み仲間に。昨年5月に当時のメンバーが再会した際、元基さんから「うちで働いてみないか」と誘われた。

 「元々、移住したい気持ちがあった」という2人。他の酒蔵や地域も検討したが、最終的には「好きな奥播磨の醸造元で勉強したい」と雅弘さんが下村酒造店を選び、昨年8月に姫路へやってきた。職場に比較的近く、自然豊かな夢前町莇野の築100年近い一軒家に暮らす。

 昨冬には杜氏の裕昭社長(62)らと酒造りに参加し、「東北の酒蔵は香りやフルーティーさを重視するが、こちらはしっかりとした酒の味を目指している」と文化の違いを実感した。茉莉奈さんも一時、店で販売を手伝った。元基さんは「最近は職人が定着しにくく、人が足りない中で経験を持つ雅弘さんが加わってくれてありがたい」と喜ぶ。

 夫婦は狩猟免許も持っており、「秋には猟友会に入って害獣駆除で地域に貢献できたら」と茉莉奈さん。「村の寄り合いに誘ってもらうなど、莇野の人にも温かく受け入れてもらった。仕事も暮らしも恵まれている」と雅弘さんがほほ笑んだ。(井沢泰斗)

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