姫路

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復活栽培に取り組み、有機認証を取得した綿を手にする澤田善弘さん=姫路市船丘町
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復活栽培に取り組み、有機認証を取得した綿を手にする澤田善弘さん=姫路市船丘町

 江戸時代に姫路藩の名産品だった「姫路木綿」の復活栽培に取り組む兵庫県姫路市の澤田善弘さん(60)が、日本農林規格(JAS)法に準じた有機認証を取得した。国内の生産量が非常に少ない綿花で、農薬や化学肥料を一切使わない、厳しい栽培基準を満たした有機認証を受けるのは全国的にも珍しいという。(地道優樹)

 姫路木綿は江戸後期に姫路藩家老・河合寸翁によってブランド化。「姫玉」と呼ばれ、同藩領で盛んに栽培されたが、明治時代に入り、安価な輸入綿花に押されて生産が途絶えた。

 澤田さんは2003年から同市船丘町で木綿製品店「棉屋」を営む。本業の傍ら、姫路木綿の復活に取り組むグループを同年に結成。江戸時代と同じ無農薬にこだわり、姫路や同県加古川市の休耕田を借りて綿の栽培を続けてきた。

 さらに15年からは雪彦山の麓、姫路市夢前町山之内の畑で、安全性や環境に配慮した栽培をボランティアと一緒に始めた。肥料には牛ふんを使い、瀬戸内海産のカキ殻を原料にした石灰で土づくりも手掛けた。5月の種まき後は手作業でこまめに除草を続け、害獣対策にも気を配りながら10~12月に綿摘みを行う。昨年は約2アールの畑から和綿とアメリカ綿の2種類計150キロ(Tシャツ約700枚分)を収穫した。

 こうした取り組みを継続し、過去3年以上、化学肥料や農薬を使用していない畑での栽培など厳しい要件をクリア。一般社団法人オーガニック認証センター(神戸市)の審査を経て1月、有機認証を取得した。

 今年も綿は順調に生育しており、今後は企業などと連携しながら、赤ちゃん用のガーゼやハンカチ、敏感肌用の化粧品パフなどの商品化を目指す。

 澤田さんは「環境に優しい農法と認められ、姫路木綿を名乗る自信になった。いつかは観光土産品にして知名度アップにつなげていきたい」と意気込む。

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