姫路

  • 印刷
同級生コンビで屋台新調を任された吉田高将さん(左)と山下継浩さん=姫路市井ノ口
拡大
同級生コンビで屋台新調を任された吉田高将さん(左)と山下継浩さん=姫路市井ノ口

 兵庫県姫路市井ノ口の荒川神社の秋季例大祭「小芋祭り」(10月)に向け、氏子の一つ井ノ口地区で、新たな屋台の製作が進んでいる。手掛けるのは同地区出身の同級生、吉田高将さん(40)と山下継浩さん(40)。愛する祭りの影響で大工と彫刻師になった2人は「お世話になった地元の人たちに喜んでもらえる屋台を作りたい」と意気込んでいる。

 すり鉢で小芋を洗うように激しい練り合わせで知られる小芋祭り。幼なじみの2人は幼少期から祭りに親しみ、異なる分野で屋台に携わる職人を目指した。

 中学時代、ある屋台にほれ込んだ吉田さんは、高校卒業と同時にかつて憧れた屋台を手掛けた大工を訪ね、弟子入りした。山下さんは屋台を飾る彫刻に興味を持ち、大学卒業後に彫刻師が多く集まる富山県砺波市へ移り、修業を積んだ。

 きっかけは約12年前、親方同士が偶然、姫路市網干区の祭り屋台を一緒に手掛けた。「将来は井ノ口の屋台を共に作りたい」。2人が自然と抱いた思いを、山下さんの結婚式であいさつした吉田さんが公言した。

 「2人は昔から皆の希望だった。新調を任せることは村の総意としてあったと思う」と祭典委員長の村田俊陽さん(55)。2016年、傷みが激しくなった先代屋台を30年の節目で新調することが決まり、同級生ペアに白羽の矢が立った。

 「新調のタイミングに間に合うよう必死に技術を磨いてきた」。吉田さんは重責が決まると同時に材料探しに走り、樹齢300年以上の木曽ヒノキから屋根や高欄などを製作している最中だ。富山の工房で伝統技術を受け継いだ山下さんも、神話の一場面を題材にした彫刻を彫り進め、頻繁に帰省しては住民らに進ちょくを知らせる。

 飾りを含めた総新調としては約100年ぶりとなるだけに、住民からは計約7千万円の寄付金が集まった。9月末の入魂式に向け、作業は佳境に入っている。

 「今まで学んだ知識を生かし、播州に自慢できる屋台を井ノ口に持ちたい」と吉田さん。山下さんは「今まで支えてくれた地元への恩返しの気持ちを、精いっぱい注ぎ込みたい」と力を込めた。(井沢泰斗)

姫路の最新
もっと見る

天気(8月21日)

  • 31℃
  • 27℃
  • 30%

  • 29℃
  • 25℃
  • 50%

  • 33℃
  • ---℃
  • 30%

  • 33℃
  • 26℃
  • 30%

お知らせ