姫路

  • 印刷
戦時下の日本政府の国策について語る大前治弁護士(左)と森永常博さん=姫路市総社本町
拡大
戦時下の日本政府の国策について語る大前治弁護士(左)と森永常博さん=姫路市総社本町

 空襲体験などを聞く講演会が17日、兵庫県姫路市総社本町の市民会館であった。「逃げるな、火を消せ-戦時下トンデモ防空法」などの著書がある弁護士の大前治さん(48)と、大阪大空襲で父を亡くした森永常博さん(86)が講演し、約80人が耳を傾けた。(地道優樹)

 姫路空襲の語り部を続ける黒田権大さん(90)らがつくる実行委員会が毎年開き、今年で11回目。

 大前さんは、防空演習が「官民で力を合わせる明るいニュース」として、昭和初期から新聞で報じられ続けたことを指摘。「戦争に反対する連中は非国民」という空気をつくり、次第に特高警察による弾圧も正当化されていったと説明した。

 また防空訓練は1937年に施行された「防空法」で義務化。41年に改正されると、国民は空襲時の避難が禁止され、消火活動が義務になった。

 大前さんは「戦争末期まで政府の『逃げるな、火を消せ』の方針は変わらなかった。政府は加害者、国民は被害者と言える。ただし、当時の日本人が戦争に熱狂してしまったという事実も私たちは受け止めなければならない」と話した。

 続いて登壇した森永さんは、45年3月13日に大阪大空襲に遭った。当時12歳。激しい爆撃の中を両親と叔母の3人で逃げていたが、警防団員だった父は消火活動を続けて死亡した。

 後に大阪空襲訴訟の原告団に参加し、国への補償を求めた森永さん。裁判の中で「防空法」の存在を知り、当時の父の置かれた状況が分かった。「父を亡くし、私を育てたおふくろの苦しみを思うと訴えなあかんと思った」と当時の思いを語った。

姫路の最新
もっと見る

天気(9月20日)

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 26℃
  • 16℃
  • 20%

  • 26℃
  • 18℃
  • 40%

  • 26℃
  • 17℃
  • 30%

お知らせ