姫路

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厚紙で鎧武者の衣装を作る置塩城鎧工房と一ツ山大祭・三ツ山大祭保存会のメンバーら=播磨国総社
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厚紙で鎧武者の衣装を作る置塩城鎧工房と一ツ山大祭・三ツ山大祭保存会のメンバーら=播磨国総社

 20年に一度、播磨国総社(兵庫県姫路市総社本町)で開かれる三ツ山大祭の祭礼行事「謡囃子(うたいばやし)」が、2020年1月の初ゑびす祭で披露される。謡囃子は、江戸時代に武士や町人が城下を練り歩いた行事で、明治期に廃れた。同総社の氏子らでつくる「一ツ山大祭・三ツ山大祭保存会」が今年1月に着物、法被姿で復活させ、来年はさらに再現度を高めようと、鎧武者の衣装を作っている。

 三ツ山大祭は、色鮮やかな布を巻き付けた高さ18メートルの「置き山」を造る祭礼。謡囃子は、江戸時代の絵巻物によると、大勢の着飾った人々が花傘や楽器を手に、山に向かって行進する。今年1月には約80人が市街地を練り歩き、三味線や太鼓、笛のほか、大きな花傘や踊りの所作も再現した。

 来年の初ゑびす祭に向けて、絵巻物に描かれた鎧武者に注目した。1653(承応2)年の三ツ山大祭の様子を描いた「伊和大明神臨時祭之画図」では、行列の先頭を歩く男が警護役として長刀を持っていた。

 メンバーは厚紙で鎧・兜を制作している市民グループ「置塩城鎧工房」(夢前町宮置)に週1回指導を受け、6月から同総社の総社御門2階で制作に取りかかった。

 鎧を構成するパーツは、胸板や前胴、すね当てなど60個以上に上る。ペンキを塗った厚紙に穴を空け、カラフルなひもを通しながら、手作業で8人分を組み立てる。

 デザインは赤と黒色の2種類。兜の頭頂部には鍋ぶたやドアノブなど身近なもので仕立てた。兜や胴部分には総社が提供した古い狩衣を用い、高級感も出した。同保存会の田中種男理事長(91)は「江戸時代の行列に年々近づけていきたい」と話していた。

 9月末までに2人分が完成する見込みで、10月1日から同総社で始まる「謡囃子写真展」(無料、30日まで)で公開する。5、6、12、13日には鎧の制作体験会も行われる。同総社TEL079・224・1111

(地道優樹)

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