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万葉集を特集した「バンカル」秋号
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万葉集を特集した「バンカル」秋号

 播磨(兵庫県)の総合文化誌「BanCul(バンカル)」の2019年秋号が刊行された。「はりまと『万葉集』」をテーマに特集を組んだほか、8月に他界したドイツ文学者・池内紀さんの遺稿も掲載している。(平松正子)

 新元号「令和」の典拠として一躍ブームになった万葉集。収められた4500首余りのうち、播磨を詠んだ歌は約40首ある。特集ではそれらが詠まれた時代背景や、今に残るゆかりの地を紹介する。

 〈絶等寸の山の尾の上の桜花咲かむ春へは君し偲はむ〉〈君なくはなぞ身装はむ櫛笥なる黄楊の小櫛も取らむとも思はず〉の2首は、播磨国司だった石川君子が都へ帰る時、仕えていた播磨娘子が送った歌。国府は今の姫路郵便局辺りで、近くの城内図書館前に国文学者・中西進さん揮毫の歌碑がある。

 山部赤人もしばしば播磨を詠んだ。たつの市・唐荷島を詠んだとされる〈玉藻刈る辛荷の島に島廻する鵜にしもあれや家思はざらむ〉〈島隠り我が漕ぎ来ればともしかも大和へ上るま熊野の船〉などの歌から、赤人の望郷の思いに迫る。

 池内さんの遺稿は、連載「歴史の一瞬」の20回目で、「清瀬さん、落ちた!」と題した一文。治安維持法に反対したり、東京裁判で東条英機の弁護士を務めたりした反骨の政治家、清瀬一郎(姫路市出身)について、終戦から8年後の総選挙で落選した際の衝撃をつづっている。

 686円(税別)。姫路市文化国際交流財団TEL079・298・8012

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