兵庫県姫路市飾磨区下野田1の喫茶「ラテアートバル ゼロ」のオーナーでバリスタの橘宏樹さん(37)が、8月に京都府で開かれたラテアートの全国大会「ジャンキーズカップ」で3位に入った。これまでにも複数の大会で入賞歴がある実力者で、今回は自信作のオリジナル作品を出した。「ラテアートを通してコーヒーの魅力を伝えたい」と技術を磨き続ける。
もともとコーヒーは苦手だったというが、2012年ごろに勤務していた姫路市内のカフェでコーヒーの奥深さを知った。「コーヒーは苦いだけじゃない」。目でも楽しめるラテアートを入り口に、その味わいを知ってもらいたいと本格的に練習を開始。プロのセミナーにも足を運び、腕を磨いた。
ラテアートを通して知り合った妻知慧さん(30)と14年に「ゼロ」を開店。ラテやオリジナルブレンドのコーヒーを提供するほか、ラテアートの技術指導や体験会なども行う。
京都の大会には写真審査を通過した全国の48人が参加。デザインの独創性やミルクとコーヒーのコントラスト、温度などの評価項目で競った。宏樹さんは天使の羽を繊細に表現したオリジナル作品「エンジェルハート」を披露した。
宏樹さんは「入賞はうれしいが、まだまだ進化できる。自分の技術を磨き、姫路でコーヒー好きを増やしたい」と意気込む。
午前11時半~午後11時半。不定休。TEL079・240・9776
(谷川直生)
