姫路

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デイサービスセンターで新作の紙芝居を上演する田中さん=姫路市砥堀
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デイサービスセンターで新作の紙芝居を上演する田中さん=姫路市砥堀

 高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと、紙芝居で手口を紹介している兵庫県姫路市内のボランティアグループ認知症予防教室「一輪会」が新たに4作品を作った。還付金詐欺の手口や、だまされやすい人の特徴などを分かりやすく解説。市内の福祉施設で上演先を募っている。

 作ったのは同会代表の田中孝史さん(73)。2012年から「振り込め詐欺」や「利殖商法」を題材に紙芝居を作り、市内外の老人ホームや公民館などで出前上演を続けている。今年7月には市と連携して取り組む「提案型協働事業」にも採択された。

 還付金詐欺の紙芝居は、社会保険事務局の税金払い戻し担当を名乗る男から、女性に電話がかかってくる場面で始まる。「医療費の払戻金が約10万円発生しています」。女性は近くのATMで、男の指示に従ってボタンを入力してしまう-という物語。

 他にも、政府公認のリサイクル業者を名乗る男に高齢の夫妻がだまされ、貴金属を安く買い取られてしまう-などの「悪質商法シリーズ」が2作品。詐欺に遭いやすい人の特徴をまとめた作品もあり、嫌な人だと思われたくない▽周りからしっかり者と思われている▽相談することは恥ずかしい-など9項目を紹介している。

 上演時間は1作品で5、6分。プログラムは約60分で、前半の30分で4~5作品を上演。紙芝居の後は童謡や昭和歌謡を合唱する。最後に、自宅の受話器に貼り付けてもらおうと「でんわのむこうは誰?」と書かれたステッカーを配る。

 田中さんは「オレオレ詐欺やマルチ商法など消費者被害の形はさまざま。今後も作品を増やして予防に努めたい」と話す。(地道優樹)

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