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「復活祭」の開催をPRする「きぬがさ」の三枝恵美子社長(左)ら=姫路市夢前町宮置
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「復活祭」の開催をPRする「きぬがさ」の三枝恵美子社長(左)ら=姫路市夢前町宮置
旧夢前町唯一の商業施設としてにぎわった「チェリータウン」。シンボルの桜の木が植わっている=1990年ごろ、姫路市夢前町前之庄(井口佳人さん提供)
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旧夢前町唯一の商業施設としてにぎわった「チェリータウン」。シンボルの桜の木が植わっている=1990年ごろ、姫路市夢前町前之庄(井口佳人さん提供)

 かつて旧夢前町唯一のショッピングセンターとしてにぎわった「チェリータウン」(兵庫県姫路市夢前町前之庄)。2014年に惜しまれつつ閉店したが、今月5、6日に、旧店舗前で2日限りの「復活祭」が開かれることになった。かつて施設内に出店していた衣料品店「きぬがさ」(同町)の三枝恵美子社長(45)が中心となって企画。「当時のにぎわいを思い出してもらい、地域の活性化につながれば」と期待を込める。(井沢泰斗)

 チェリータウンはスーパーがなかった同町に商業施設を作ろうと1979年、地元の衣料品や食品、化粧品、薬局など10業者が集まってオープンさせた。施設名は近くを流れる夢前川の桜並木にちなんだという。

 最盛期の1990年前後は1日千人以上が利用し、三枝さんの父衣笠之庸(ゆきのぶ)さん(78)は「周りには小さな個人商店しかなかったので、すごい盛り上がりだった。オープン初日は商品が売り切れた」と振り返る。施設前にはシンボルの桜の木が植えられ、「チェリッシュ」をはじめとする芸能人を招いたイベントも開かれた。

 しかし、大手資本のスーパーや郊外のショッピングモールに客が流れ、施設も次第に老朽化。閉店直前には5店舗に減り、利用客も1日400人ほどに。元店長の井口佳人さん(51)は「独自性を打ち出せず、時代の波にあらがえなかった」と話す。

 一方、今年3月、「きぬがさ」の新社長に就いた三枝さんは顧客から「チェリータウンがなくなって寂しい」「いつもおしゃべりしてた人と会えない」といった声をよく聞いた。「もう一度チェリータウンを憩いの場にしよう」。そんな思いから復活祭を企画し、食料品店「いぐち」を営む井口さんや、知人らもフリーマーケットを開くことが決まった。

 イベントではきぬがさが秋物衣服や寝具を屋外販売するほか、いぐちで「激安」と人気を集めた「250円弁当」を販売。ハンドメイド雑貨や軽食、駄菓子などのブースも並ぶ。三枝さんは「既にお客さんや友人からの反応が大きく、驚いている。今後も定期的に開催したい」と意気込む。

 5、6日とも午前10時~午後3時。小雨決行。きぬがさTEL079・335・0268

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