姫路

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大技「台場差し」で頭上高く差し上げられる須加地区の屋台=姫路市飾磨区須加(撮影・小林良多)
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大技「台場差し」で頭上高く差し上げられる須加地区の屋台=姫路市飾磨区須加(撮影・小林良多)
宮入り前に3台練りを披露する氏子たち=姫路市飾磨区恵美酒、恵美酒宮天満神社(撮影・小林良多)
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宮入り前に3台練りを披露する氏子たち=姫路市飾磨区恵美酒、恵美酒宮天満神社(撮影・小林良多)

 深まりゆく秋とともに本格的な秋祭りのシーズンがやってきた。祭りどころ兵庫県姫路市では太鼓の音とにぎやかな住民の掛け声が各地で響く。8日には伝統の「台場差し」と「台場練り」があり、担ぎ手たちはわが町の誇りを胸に豪快な技を見せた。

■屋台を頭上高くへ、大技「台場差し」

 浜の宮天満宮(姫路市飾磨区須加)の宵宮では、24人の差し手が屋台の土台の下にもぐり込み、両腕で頭上高くに差し上げる大技「台場差し」が披露された。

 市の重要無形民俗文化財で幕末の1855年に氏子16人が試みたのが発祥と伝わる。須加、宮、天神、西細江の4地区が受け継ぐ。

 午前11時半ごろ、屋台が続々と宮入り。威勢の良い掛け声とともに社殿を一周後、男たちは塩で清めた拝殿前に屋台を進めた。

 太鼓と屋台のきしむ音だけが響く静まりかえった境内。「サー、イ、テ、バ、チョーサー!」の掛け声とともに男たちが一斉に屋台を差し上げる。差し手が台場を差し止め、浮き上がるように静止する時間を太鼓ではかる。顔を紅潮させながら重みに耐える姿に観衆も大きな拍手と声援を送った。

 最初に挑戦した当番町の須加地区も見事成功。祭典委員長の高瀬浩一さん(52)は「絶対失敗できないという全員の思いが緊張感に勝った」と笑顔を見せた。

 台場差しは本宮の9日も境内や近くの御蔵前公園で披露する。(地道優樹)

■泥台を肩だけで担ぐ荒技「台場練り」

 姫路市飾磨区恵美酒の「恵美酒宮天満神社」では秋季例大祭の宵宮が行われた。氏子8地区の屋台が集結し、泥台を肩だけで担ぐ荒技「台場練り」(市重要無形民俗文化財)を繰り広げた。

 午後1時ごろ、町内の巡行を終えて顔を上気させた男たちに担がれ、きらびやかな屋台が鳥居前の練り場「浜先」に到着した。強まる太鼓の音に合わせて練り子たちが本棒を高く差し上げると、名物の台場練りを一目見るために大勢の観客が取り囲んだ。

 各町で選ばれた24人の男たちが屋台の下に潜り込み、泥台にしっかりと肩を食い込ませる。数十秒間、歯を食いしばって屋台を支え続ける勇壮な姿に、大きな拍手が送られた。

 今年の当番町を務める栄町地区は、伊達綱と台場練りを担う練り子のはっぴを新調して祭りに臨んだ。台場練りを担った冨田和希さん(22)は「令和最初の当番町なので、絶対に落とさないようにと気持ちを込めて担いだ。けががなく、皆が楽しめる良い祭りにしたい」と声を弾ませた。(井沢泰斗)

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