姫路

  • 印刷
聞き取り調査をする夏目さん(左)と苗村さん(右)=姫路市
拡大
聞き取り調査をする夏目さん(左)と苗村さん(右)=姫路市

 播磨の秋祭りで屋台や檀尻、幟を練る時などに歌う「伊勢音頭」。地域ごとにどのように伝承されてきたかを、兵庫県姫路市と同県神崎郡3町の地域活性化に取り組む中播磨地域ビジョン委員会の「歴史文化グループ」が調べた結果、地域によってそれぞれの変化を遂げてきたことが分かった。

 伊勢音頭は伊勢参りが盛んだった江戸時代、その道中などで歌われた。歌詞は一般的に7・7・7・5の句を1単位に、合いの手を入れながら節を繰り返していく。参拝者らが盆踊り歌や座敷歌、結婚式の祝い歌として各地に持ち帰り、歌詞や曲調を変化させながら全国に広まったとされる。

 調査したのは、同グループのリーダー夏目小三さん(42)=同市=と苗村克三さん(63)=同市。

 昨年9~10月に神河、市川、福崎の3町と姫路市北部の17カ所を調査。公民館や屋台蔵を回り、祭りの関係者から練習で使っている歌詞のコピーを集めた。

 全地域で最も有名な「伊勢は津でもつ-」の節が歌われていたが、伝承されている節の数は地域ごとに差があることが判明した。最多は香寺町南恒屋地区の25で、最少は福崎町余田地区の4だった。

 「ここは播州 恒屋でござる-」など播磨にアレンジした節も多く、1地区でしか伝承されていない節も多数あった。調査では、「女性もいる手前、下品な節はだんだん歌わなくなった」との説も聞いた。苗村さんは「神社まで練り歩く距離が長い地区ほど、節が多く伝承されている傾向がある」と話す。

 一方で、市東部の御国野町深志野地区では、曲調や節回しの異なる「播磨名所づくし(めぐり)」が屋台を先導する時の幟唄として伝承されていた。節は7・7・7・7調で、「高砂神社の相生の松」や「姫路城」など播磨一円の名所を歌う。大阪の盆踊り歌に影響を受け、兵庫地域で誕生した歌と語りの中間とされる音頭「兵庫口説」の一つという。

 同地区の南、白浜町・松原地区でも幟唄として名所づくしをアレンジして歌うといい、苗村さんは「(名所づくしが伝承されていない)船津町と御国野町の間に、伝承の境界線があるのでは」と推測。今後は姫路の浜手地域を中心に歌詞を集め、来年2月頃までに調査結果を冊子にまとめる予定。(地道優樹)

姫路の最新
もっと見る

天気(12月6日)

  • 10℃
  • 6℃
  • 20%

  • 6℃
  • 3℃
  • 70%

  • 10℃
  • 6℃
  • 10%

  • 8℃
  • 4℃
  • 40%

お知らせ