姫路

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JR姫路駅前の「自転車手押しゾーン」を走行する自転車=姫路市駅前町
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JR姫路駅前の「自転車手押しゾーン」を走行する自転車=姫路市駅前町
自転車の手押しを促す看板=姫路市駅前町
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自転車の手押しを促す看板=姫路市駅前町
神戸新聞NEXT
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 JR姫路駅(兵庫県姫路市)周辺の再整備に伴い、駅北側のエリアが「自転車手押しゾーン」に定められてから5年目に入った。市は歩行者優先を掲げて「手押し」周知に取り組んできたが、駅前を走る自転車は後を絶たない。取材すると、ルールと実態がかい離する背景が見えてきた。

 部活帰りの中高生や買い物客が行き交う11月初旬の夕刻、JR姫路駅の眺望デッキからゾーンを眺めた。目視で30分集計すると、自転車を押して歩いていたのは20人で、走行していたのは4倍以上の89人。歩行者の間をすり抜けたり、スマートフォンをいじりながら走ったりと、ルールを意識している様子はない。

 そもそも市が押し歩きを呼び掛けるのは、基本的に駅北側で自転車が走れる場所はないからだ。市は2015年4月、姫路駅から北へ約260メートルの市道十二所前線までを歩行者空間とし、車道部分に路線バスやタクシー以外の一般車両が進入するのを規制した。そして軽車両の自転車は、道交法で「原則車道を通行する」と定められており、歩道部分でも13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者を除いて自転車で走行できなくなった-はずだった。

 しかし、実際には「押し歩きしている人は極めて少ない」と市姫路駅周辺整備室の担当者も認める。市によると、「手押しゾーン」は約3万平方メートルと広範に及び、みゆき通りなど周辺の商店街も歩行者専用道路に定められている。この歩行者天国の広さが、せっかちな播州人には逆効果となっている可能性がある。

 同市魚町で飲食店を経営する男性(52)は買い物などで頻繁に自転車で駅前を通るが、「そもそも歩いてくるのがしんどいから自転車で来ている。歩道の幅は広いんだから、3分の一くらい自転車専用にしてくれたらいいのに」と漏らす。

 ただ、駅前は観光客の増加で人通りが多く、歩行者との事故も起きかねない。姫路署の担当者は「自転車が関係する事故は県内でも姫路市がトップクラス。(走行だけでも)道交法の通行禁止違反や通行区分違反に問われる可能性はある」と注意を促す。

 市は毎年、同署や地元高校生と連携して押し歩きを呼び掛け、看板や道路標識も各所に設置するなど周知に躍起だ。担当者は「駅前を歩行者空間としたまちづくりをしていくのが市の方針。粘り強く周知していくしかないのかな、と思います」と理解を求めた。(井沢泰斗、春元 唯)

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