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獺祭が世界的ブランドに成長した理由を語る桜井会長=姫路市下寺町
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獺祭が世界的ブランドに成長した理由を語る桜井会長=姫路市下寺町

 日本酒「獺祭」で知られる旭酒造(山口県岩国市)の桜井博志会長(69)の講演会がこのほど、兵庫県姫路市下寺町の姫路商工会議所であった。「獺祭の世界戦略と10年後のビジョン」と題して経営の失敗から得た教訓や今後の展望を語り、約450人が聞き入った。

 播磨地域の若手経営者・後継者らでつくる異業種勉強会「一八会」が結成40年を記念して企画した。

 旭酒造は1770年創業の老舗。桜井会長は1984年に34歳で家業を継ぎ、高品質にこだわった獺祭の開発などで年商2億円だった同社を20年間で130億円超に成長させた。

 成功の理由を「山奥の過疎の町にあり、地元で飯が食えなかったから」と説明。「東京市場に進出して特殊な酒を造らざるを得なかった」ことが、高品質とブランド力を最重視する土壌につながったと話した。

 また「全国の酒蔵で1位なのは失敗の数」と言い切り、99年にレストラン事業が失敗して経営危機に陥り、杜氏が別の酒蔵に移籍した経緯を披露。山田錦を使った純米大吟醸に軸を絞り、社員数人で一から酒造りを始めた転機を振り返った。

 杜氏が去ってからは「徹底したデータ分析」に基づいた酒造りに取り組んだ。「杜氏は経験と勘と言われるが、経験とはデータの蓄積。勘とは現場で今起こっている状況に対する思考の飛躍」とし、「それを杜氏の頭の中から出そうと考えた」と語った。

 最新の取り組みについてはパリで出店中のレストランや、ニューヨーク郊外で建設中の工場などを紹介。桜井会長は「世界のアルコール市場は100兆円で、うちワインが26兆円。日本酒は5千億円ほどでまだまだマーケットはある」と展望に自信をのぞかせた。(地道優樹)

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